ワゴンRは、軽自動車としては異例の広い室内空間と抜群の使い勝手で、通勤や家族の足、さらにはキャンパーとしても根強い人気を誇る名車です。
そんなワゴンRの日常使いをさらに快適にしてくれるのが、助手席下収納という隠れた仕掛け。
運転席まわりには多くのポケットやドリンクホルダーが用意されていますが、助手席の座面下にひそむボックス型収納は、知らない方も意外と多いのです。
今回は、この助手席下収納の開け方や活用法など、ワゴンRのパーソナリティを活かす使い方についてお伝えします。
記事のポイント
助手席シートの奥にある紐を引くと収納ボックスが出現
紐がない場合、非装備グレードや破損の可能性をチェック
開かない原因は、荷物の挟み込み。慌てずに揺すってみる
簡単な手順で車中泊も可能なフルフラット空間が作れる
スペーシアなど他のスズキ車にも同様のシート下収納有
目 次
ワゴンRの助手席下収納はどう使う?

ワゴンRの助手席下に隠された「シートアンダーボックス」について、その開け方から、開かない時の対処法、そしてフルフラット化といったシートアレンジに至るまで、徹底的に掘り下げます。
ワゴンR助手席収納の開け方は?
ワゴンRの助手席下収納を開けるには、助手席シートの座面奥にある紐(あるいはフラップ)を引っ張るのがポイントです。
この紐を引くことで、助手席の座面が前方に持ち上がり、収納スペースが現れます。
具体的には以下の手順で開けます。
- 助手席シートの座面と背もたれの境目あたりをよく確認し、奥の方に小さな紐や幅2cm程度の帯状の輪っかが付いているのを探します。
- その紐をしっかり引き上げると、座面ごと前方に持ち上がる仕組みです。
- シートの座面の下に、収納ボックスが現れます。
この収納は意外に知られていない機能で、紐が見えにくかったり奥に隠れている場合もありますが、実際に引くことで簡単に開けられます。
このように、助手席座面の奥の紐を引っ張って座面を持ち上げるのが、ワゴンRの助手席収納の基本的な開け方です。
普段は見落としがちですが、一度覚えると簡単に使える便利な収納スペースです。
また容量もしっかりあるので、大きめのものまで収納できます。
ワゴンRの助手席下収納に紐がない?

ワゴンRの助手席下収納は非常に便利な機能ですが、一部のユーザーは「紐がない」という点に戸惑うかもしれません。
考えられる可能性について解説します。
可能性1:残念ながら非装備のグレードである
そもそも、助手席シートアンダーボックスが装備されていないグレードであるケースです。
ワゴンRには複数のグレードが存在します。
そして、一部のベースグレードや廉価グレード(例えば「FA」など)では、車両価格を抑えるために、この助手席下収納が標準装備から外されている場合があります。
ご自身の車のグレードがわからない場合は、車検証を確認したり、運転席または助手席のドアを開けたところにあるコーションプレート(車両情報が記載された金属の板)で確認することができます。
可能性2:中古車ならではの特殊なケース
中古車で購入した場合、前オーナーの使用状況によって紐が破損してしまったり、何らかの理由で取り外されてしまっている可能性もゼロではありません。
座面の隙間をよく覗き込んでみて、紐が切れたような痕跡がないか確認してみましょう。
対策:紐を設置する
紐が見つからない場合、または紛失している場合には、新しい紐を設置するか、紐の代替品を取り付けすることを検討してください。
スズキの車の助手席収納が開かない?

スズキ車の助手席下収納(シートアンダーボックス)は、普段はあまり使わないため、いざ開けようとすると「なぜか開かない」ことがあります。
その主な原因と解決方法を具体的に解説します。
チェック1:最大の原因!荷物の挟み込み
開かない原因として、ダントツで最も多いのがこれです。
収納している荷物が、座面を閉じる際に内部のフレームやロック機構に挟み込まれてしまうケースです。
- 挟まりやすいモノは?
ふんわりした洗車タオル、折りたたみ傘の先端、靴の箱の角、少し厚みのある雑誌など。
これらがバケツ(ボックス)のフチからわずかにはみ出しているだけで、テコの原理で強力なロックがかかった状態になります。 - 解決法
1.まず、ロック解除の紐やレバーを引いたままの状態にします。
2.その状態で、座面の前後左右を、自分の体を使って優しく揺すってみてください。
体重をかけたり、少し浮かせたりするイメージです。
チェック2:長期間使っていないことによる固着
納車されてから一度も開けたことがない、あるいは何年も使っていなかった、という場合に考えられるのがロック機構の固着です。
特に寒い冬の朝などは、プラスチック部品が硬化して動きが渋くなることもあります。
- 解決法
焦らず、数回に分けて「グッ、グッ」と、紐を確実な力で、しかし優しく操作してみてください。
何度か試すうちに、固着が取れてスムーズに動くようになることがあります。
ワゴンRの助手席下収納はどう使う?│フルフラット、他の車種

ワゴンRのフルフラットのやり方や、スズキの車種で助手席下収納が装備されている車両などを解説します。
ワゴンRのフルフラットのやり方は?
ワゴンRのフルフラット機能は、車内空間を最大限に活用し、長距離ドライブの快適さや荷物の収納力を大幅に向上させます。
この機能を手際よく使いこなすためのステップを解説します。
ステップ 1:ヘッドレストを外す
運転席・助手席・後部座席のヘッドレストを全て外します。
これによってシートをより平らに倒せるようになります。
ステップ 2:前席を前へ
運転席と助手席を最大限前にスライドさせます。
ステップ 3:後席を後ろへ
後席を最大限後ろにスライドさせます。
ステップ 4:前席背もたれを後ろに倒す
前席の背もたれをめいっぱい後ろに倒します。
この状態で、ほぼ真っ平らな空間になります。
ステップ 5:後部座席を調整する
後部座席を前にスライドして、全席背もたれとの隙間を調整します。
ステップ 6:後部座席のリクライニング
後部座席の背もたれは、最大限リクライニングさせて倒せば完了です。
スズキで助手席収納がある車種は?

スズキの車種で「助手席下収納」が装備されているものは非常に多く、特に軽自動車やコンパクトカーでの採用が目立ちます。
代表的な車種には、軽自動車のワゴンRやスペーシア、さらに普通車のソリオなどがあります。
スズキの助手席下収納は、「シートアンダーボックス」と呼ばれ、助手席の座面を跳ね上げると取っ手付きのトレイ状の収納スペースが現れ、そのまま車外に持ち出して使うことも可能です。
この機能は収納力を高めるだけでなく、洗車用バケツや小物入れなど、多用途に活用できるのが特徴です。
具体的な車種では、
- ワゴンR
軽自動車の定番モデルで、助手席の下に取り外し可能なアンダーボックスが装備されています。
車内の収納力アップに貢献しています。 - スペーシア
助手席に大容量のシートアンダーボックスを備え、スマホトレイやカップホルダーなど多彩な収納があるのが特徴です。 - ソリオ
普通車ながらスズキ独自の助手席下収納を装備しており、収納性の高さが好評です。
その他、ジムニーの助手席下には専用の収納バッグも販売されており、収納環境のカスタマイズも進んでいます。
このようにスズキ車は、助手席下の収納に独自の工夫を凝らしており、車内空間を有効活用するための必須装備として広く採用されています。
特に軽自動車モデルでその利便性が際立っているため、実用的な収納を求めるユーザーには大きな魅力となっています。
総括│ワゴンRの助手席下収納はどう使う?
ワゴンRの助手席下収納は、車内空間の有効活用に役立つ便利な機能です。
紐を引っ張って座面を持ち上げることで、取り外し可能な収納ボックスが現れます。
この収納は持ち運びが可能で、旅行中の小物入れや洗車用品を収納するのに最適です。
しかし、紐が見えにくい場合や紛失することがあり、特に新車購入者や中古車の場合にその存在に気づかないユーザーも多いです。
ワゴンRの助手席下収納を活用することで、車内生活がより快適になります。