運転中、何気なく触れるウィンカーレバー。ふと見ると、白っぽく変色してませんか?
実はこれ、日差しによる劣化で白化しているんです。
昨今の強烈な日差しで、このような現象を目にすることがあります。
特に樹脂製のウィンカーレバーは紫外線の影響を受けやすく、知らないうちに白化が進行しているケースがよくあります。
見た目も悪くなりますし、ひび割れや破損に繋がることも。
今回は、このウィンカーレバーの白化の原因や対策、そして白化してしまった場合の対処法について詳しく解説します。
記事のポイント
昨今の強烈な日差しで、ウィンカーレバーの白化を見かけるようになった
紫外線や温度変化が、プラスチックの化学結合を劣化させる
プラスチック保護剤、UVカットフィルムや日陰駐車などで予防する
コンパウンドの使用後、タッチペンや専用スプレーペイントで塗装する
劣化が進んでしまった場合は、交換修理が必要になる
目 次
ウインカーレバーが白化したときの対策法

白化したウィンカーレバーは見た目も悪くなるだけでなく、ひび割れや破損に繋がる可能性も否定できません。
ウインカーレバーの白化の原因や対策、そして白化してしまった場合の対処法について解説しました。
ウインカーレバーなどが白くなる原因は?
車のインテリアやエクステリアに使用されるプラスチックパーツが、長期間にわたって日光にさらされると白化する現象は、多くの車のオーナーにとって厄介な問題です。
この現象の主な原因や、それに対する予防策について解説します。
■白化のメカニズム
プラスチックパーツが白くなる主な原因は、紫外線(UV)の影響です。
日光に含まれる紫外線は、プラスチックの化学結合を劣化させ、色素が分解されることで白化現象が発生します。
特に、ウインカーレバーやダッシュボードのような黒色や濃色のプラスチックは、白化が目立ちやすいです。
■プラスチックの種類と劣化
自動車に使用されるプラスチックには、ABS樹脂やポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)などがあります。
これらのプラスチックは、それぞれ異なる特性を持ち、紫外線に対する耐性も異なりますが、どのタイプも長時間の紫外線曝露には弱く、最終的に劣化してしまいます。
■日差し以外の要因
また、気温の変化や湿度もプラスチックの劣化を促進します。
高温になるとプラスチックが膨張し、冷えると収縮するため、日々の温度変化によっても微細なひび割れや表面の劣化が進行します。
■予防策と対策
1. UVカットフィルムの使用
車の窓にUVカットフィルムを貼ることで、紫外線の侵入を防ぎ、室内パーツの白化を防ぐことができます。
2. 駐車場所に注意
できるだけ日陰に駐車するか、カーシェードを使用することで、直射日光を避けることが劣化を遅らせます。
3. プラスチック保護剤の使用
市販のプラスチック保護剤やUVプロテクターを使用することで、表面をコーティングし、紫外線から守ることができます。
定期的なメンテナンスが必要ですが、効果的です。

ウインカーレバーの傷や汚れはどうする?
ウインカーレバーの傷や汚れを防いだり、修復するための具体的な対策について説明します。
- 予防対策: UVカットフィルムの使用
ウインカーレバーにUVカットフィルムを貼ることで、紫外線から樹脂を守り、白化を防ぐことができます。
また、ウインカーレバーに予防的にコーティング剤を塗布することで、紫外線や熱から樹脂を守ることができます。
コーティング剤は、樹脂の表面に保護膜を形成し、日焼けを防ぎます。 - 簡単な修復方法: コーティング剤の使用
白化が進んでいる場合、特別なコーティング剤を使用して修復することができます。
コーティング剤は、オイルを主成分とし、樹脂のクラックに入り込むことで光の屈曲率を平均化し、黒く見える効果があります。 - 簡単な修復方法: 細かい傷を目立たなくする
・コンパウンドの使用
細かい傷には、コンパウンドを使って研磨する方法があります。
ただし、コンパウンドは研磨剤を含んでいるため、使用には注意が必要です。
細目から超微粒子へと段階的に研磨していくことで、傷を目立たなくすることができます。
・タッチアップペン
深い傷の場合は、タッチアップペンで補修する方法もあります。
レバーの色に合ったタッチアップペンを選び、傷に塗布します。 - 専用の製品の使用
市場には、白化した樹脂を修復するための専用製品が多数あります。
これらは手軽に使用でき、特に黒い樹脂の再活性化に効果的です。

ウィンカーレバーを塗装するには?
ウインカーレバーが日差しで白化し、見た目が気になる場合、塗装を施して新たな外観を取り戻すことが可能です。
しかし、ウインカーレバーを車体から取り外す必要があるため、セルフメンテの上級者以外は専門家に任せましょう。
以下に、具体的な塗装手順をご紹介します。
■ 必要な工具と材料の準備
塗装を始める前に、以下の材料と工具を準備してください。
- プライヤーやドライバー(レバーを取り外すため)
- マスキングテープ
- プラスチック用のサンドペーパー(400~600番)
- プライマー(プラスチック対応)
- プラスチックスプレーペイント
- クリアコート(仕上げ用)
- 清掃用のアルコールと布
- ウインカーレバーの取り外し
作業を始める前に、ウインカーレバーを車両から慎重に取り外します。
メーカーのサービスマニュアルに従い、適切に取り外してください。
無理に外そうとすると、破損の原因になるので注意が必要です。 - 表面の清掃と下地づくり
ウインカーレバーの表面をアルコールと布でよく清掃し、汚れや油分を除去します。
次に、サンドペーパーを使って表面を軽く研磨します。
これにより、プライマーや塗料の密着性が向上します。 - プライマーの塗布
プラスチック用プライマーを均一にスプレーし、下地を作ります。
プライマーを塗布することで、塗料の密着性がさらに高まり、仕上がりが美しくなります。
プライマーは薄く数回に分けて塗布し、各回の乾燥時間を守ります。 - スプレーペイントの塗装
プライマーが完全に乾燥したら、プラスチック用スプレーペイントを塗布します。
均一に色がのるように、薄く複数回に分けてスプレーします。
各層を薄くすることで、塗料のムラを防ぎます。 - クリアコートで仕上げ
塗装が乾燥したら、クリアコートをスプレーして保護層を形成します。
これにより、耐久性が高まり、美しい仕上がりが長持ちします。
クリアコートも、薄く数回に分けて塗布するのがポイントです。 - ウインカーレバーの取り付け
塗装が完全に乾燥したら、ウインカーレバーを元通り車両に取り付けます。
この際、しっかりと固定されていることを確認します。
ウインカーレバーが白化したときの対策法│故障や費用

ウインカーレバーのトラブルは、白化だけに留まりません。
さまざまな異常な現象を引き起こし、根本的な対策は交換修理になります。
その症状や交換費用などを解説します。
ウィンカーレバーが故障した時の症状は?
ウインカーレバーが故障した場合、その症状はさまざまです。
以下に、ウインカーレバーの故障時に見られる主な症状を具体的に解説します。
- ウインカーが点灯しない
最も明らかな症状は、ウインカーが点灯しないことです。
レバーを操作してもウインカーが作動せず、ダッシュボードのインジケーターも点滅しない場合は、レバー自体の故障が疑われます。 - ウインカーが高速で点滅する
通常より速いペースでウインカーが点滅する場合は、ウインカーレバーの接触不良や内部の電気的なトラブルが原因の可能性があります。
これは一方のバルブ切れとも関連することが多いですが、レバー自体に問題がある場合も考えられます。 - レバーの動きが固いまたは緩い
レバーを操作したときに、通常の反発が感じられず、固すぎたり緩すぎたりする場合も故障の兆候です。
内部の機構が摩耗または破損している可能性があるため、チェックが必要です。 - ウインカーがオフにならない
レバーを戻してもウインカーがオフにならない場合は、戻りスプリングの故障や内部の位置決め部品の摩耗が考えられます。
この症状は、バッテリーの消耗を早める原因にもなり得ます。 - ハザードランプの誤作動
ウインカーレバーにハザード機能が組み込まれている場合、意図しないタイミングでハザードランプが点滅することもあります。
電気系統や配線のトラブルが原因となっていることが多いです。 - その他の電気系の不具合
ウインカーレバーが故障すると、他の電気系統に影響を及ぼすことがあります。
特に、ライトやワイパーにも不具合が発生する可能性があります。
ウインカーレバーの交換費用はいくらですか?
「ウィンカーレバーの交換なんて、高いんじゃないか…?」と不安に思っている方もいるかもしれません。
実際には、ウィンカーレバーの交換費用はいくつかの要素によって変動します。
- 部品代
ウィンカーレバーの部品代は、車種やメーカーによって大きく異なります。
国産車であれば、一般的に3,000円~10,000円程度が相場です。
輸入車や高級車の場合は、より高価になる傾向があります。
また、機能が追加されているタイプ(ステアリングスイッチ付きなど)も、価格が高くなることがあります。 - 工賃
ウィンカーレバーの交換工賃は、作業時間や整備工場の料金設定によって異なります。
一般的には、5,000円~15,000円程度が相場です。
ステアリング周りの部品を外す必要がある場合など、作業が複雑な車種は工賃が高くなる傾向があります。 - 合計費用
上記を合計すると、ウィンカーレバーの交換費用は、8,000円~25,000円程度が目安となります。
ただし、これはあくまでも目安であり、実際の費用は車種や整備工場によって異なります。 - 費用を抑える方法
・リサイクルパーツの利用
中古部品を利用することで、部品代を抑えることができます。
ただし、品質には注意が必要です。
・整備工場の比較
複数の整備工場に見積もりを依頼し、費用を比較検討することで、より安く交換できる可能性があります。
総括│ウインカーレバーが白化したときの対策法
ウインカーレバーが日差しで白化する問題は、見た目の問題に止まらず、素材の劣化を示すサインでもあります。
本記事では、白化を防ぐための対策から、白化した場合の対応方法、さらには交換時の費用について解説しました。
具体的には、紫外線対策や定期的な手入れを推奨し、劣化が進んでしまった場合には交換を検討するのが賢明です。
ウィンカーレバーは、運転中の安全に直結する重要なパーツです。
少しでも異常を感じたなら、早めのメンテナンスを心がけ、快適なカーライフを送りましょう。