愛車のブレーキに違和感を覚え、よく見てみたらディスクが錆びている…
そんな経験はありませんか?
特に雨の日や洗車の後など、気付くとブレーキディスクに赤い斑点が!
実は、この「ブレーキディスクの錆び」は多くのドライバーが経験する、よくある現象なんです。
放置するとブレーキ性能の低下や異音につながることもあるため、早めの対処が肝心。
今回は、ブレーキディスクの錆び取り方法を、錆の程度別に分かりやすく解説します。ディスクの錆びを効果的に除去する方法から、そもそも錆びさせないための予防策まで、ブレーキの安全性を保つための必須知識をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
記事のポイント
ブレーキディスクの錆を放置するとブレーキ性能の低下につながることもあるため、早めの対処を
軽度の錆なら通常の走行で自然に除去される
中度の錆は、サンドペーパーやワイヤーブラシ、錆取り剤を使用する
重度の錆は、研磨機による研磨、または新品交換する必要がある
洗車後に軽い走行を行いディスク表面を乾燥させることで、錆防止になる
目 次
ブレーキディスクの錆び取りの方法は?

サンドペーパーや専用の錆取り剤を使った研磨、そして重度の錆の場合はディスク交換など、状況に合わせた適切な対応が必要です。
ブレーキディスクのサビの落とし方は?
ブレーキディスクの錆は、見た目だけでなく、ブレーキ性能にも影響を与える可能性があります。
軽度の錆であれば、走行中の摩擦で自然に落ちることもありますが、ひどい錆は放置せず、適切な方法で除去する必要があります。
ここでは、錆の程度に合わせたブレーキディスクの錆び取り方法をご紹介します。
1. 軽度の錆(表面的な赤錆)の場合
多くの場合、駐車後に発生する表面的な赤錆は、通常の走行で自然に除去されます。
特に心配する必要はありませんが、気になる場合は、数回強めにブレーキを踏むことで錆を落とすことができます。
ただし、後続車に注意し、十分な車間距離を確保することが重要です。
2. 中程度の錆(茶色い錆、一部凹凸がある)の場合
この程度の錆は、走行だけでは完全に除去できない場合があります。
以下の方法を試してみてください。
【サンドペーパーを使う】
800~1000番程度の耐水ペーパーを使い、水で濡らしながら錆を研磨します。
円を描くように全体を均一に研磨し、錆が落ちたらブレーキクリーナーで綺麗に洗浄します。
【専用の錆取り剤を使う】
市販のブレーキディスク専用の錆取り剤を使用します。
製品の説明書をよく読み、適切な手順で作業してください。
ゴム手袋や保護メガネを着用し、換気を良くして作業しましょう。
3. 重度の錆(深い錆、腐食している)の場合
ブレーキディスク表面に深い錆や腐食がある場合は、研磨機による研磨が必要です。
専用の研磨機で錆びた部分を削り取ることで、新品同様のピカピカな状態に蘇ります。
研磨作業は専門性が高いため、整備工場で行うのが望ましいです。
また錆が重度の場合、研磨や錆取り剤での対応は難しく、ブレーキディスクの交換が必要になります。
専門の整備工場に相談することをお勧めします。
■注意点
・ 作業を行う際は、必ず安全な場所に車を停め、パーキングブレーキをかけましょう。
・ ブレーキディスクは重要な安全部品です。
自身で作業を行う場合は、十分な知識と技術が必要です。
不安な場合は、無理せず専門の整備工場に依頼しましょう。
・ ブレーキダストや錆の粉塵を吸い込まないように、防塵マスクを着用することをお勧めします。
・ 作業後は、ブレーキの効きを確認するために、安全な場所でテスト走行を行いましょう。
以上の方法で、ブレーキディスクのサビを安全かつ効果的に落とすことが可能です。
サビは何で落とせばいいですか?

ブレーキディスクに付着したサビを効果的に除去するためには、適切な道具と方法を選ぶことが重要です。
以下に、ブレーキディスクのサビを落とすために使用される代表的な道具と製品をご紹介します。
- ワイヤーブラシ
錆びの程度が軽い場合は、ワイヤーブラシが便利です。
手動で使用するタイプを選び、ディスク表面を丁寧にこすってサビを除去します。
細かい部分まできれいにできるため、簡単なメンテナンスに適しています。 - サンドペーパー(やすり)
やや頑固なサビには、粗目のサンドペーパーが有効です。
サビを削り取るように表面を磨きますが、ディスクを過度に削らないように注意しましょう。 - 電動工具
頑固なサビ取りには、電動ドリルにアタッチメントとしてワイヤーブラシやサンディングディスクを使用する方法があります。
効率よく作業できるため、広範囲のサビに適しています。
ただし、力加減に注意し、ディスクが削れすぎないように気をつけましょう。 - ブレーキクリーナー
サビを物理的に除去した後は、ブレーキクリーナーでディスクをしっかりと清掃します。
クリーナーは油分やサビの粉塵を除去し、ディスク表面を清潔に保つために欠かせません。
使用後は自然乾燥させます。 - 化学的サビ除去剤
市販のサビ除去剤を使用する方法もあります。
これらの製品は化学反応でサビを溶解させるため、物理的に削り取るよりもディスクの表面が傷つきにくい利点があります。
使用前に製品の取扱説明書をよく読み、適切に使用してください。
これらの方法を組み合わせて使用することで、ブレーキディスクのサビを効果的に除去し、ブレーキの性能を確保できます。
ブレーキディスクのサビ取り費用はいくらですか?
ブレーキディスクのサビ取りは、安全性を保つために重要なメンテナンス作業ですが、費用は整備工場やサビの程度、使用する方法によっても変わります。
以下に、費用の目安を説明します。
- 軽度のサビ取り
ブレーキディスクに軽いサビが発生している場合、手作業でワイヤーブラシやサンドペーパーを使ってサビを落とす作業は比較的簡単です。
この場合の費用は、作業工賃として約¥3,000〜¥5,000が一般的です。 - 中度のサビ取り
もしサビが進行していて、電動工具を用いる必要がある場合、少し手間と時間がかかります。
電動工具を使用した処理の費用は、通常¥5,000〜¥10,000程度となることが多いです。 - 重度のサビ取り
サビが非常に深刻で、特別な化学薬品や大規模な機械を使用しての除去が必要な場合、さらに高額になることがあります。
この場合、1枚あたり¥10,000〜¥20,000を超えることも考えられます。
また、ディスクの状態によっては交換が必要となる場合もあります。 - 追加費用と相談
作業に伴い、必要に応じてブレーキパッドの交換など他の関連作業を行うことも勧められる場合があります。
これらの価格はあくまで一般的な目安であり、地域や工場によって異なるため、具体的な費用については直接整備工場にお問い合わせいただくのが確実です。
ブレーキディスクの錆び取りの方法は?│異音、防止法

ブレーキディスクが錆びると、見た目だけでなく、耳障りな異音が発生することがあります。
この異音は、錆の状態や種類によって様々です。
日頃から異音き気づいたら早めに対処ることで、錆を深刻化させずに済みます。
ブレーキディスクが錆びた時の異音は?
ブレーキディスクが錆びると、運転中に異音が発生することがあります。
この異音は、車の状態を示す重要なサインであり、無視することはできません。
以下に、錆びたディスクから発生する一般的な異音について解説します。
- キーキー音
錆びたブレーキディスクが原因で最もよく聞かれるのは「キーキー」という高音の摩擦音です。
これは、ブレーキパッドが錆びたディスク表面に接触したときに、摩擦が不均一になり、音が発生します。
この異音は、特に車の運転開始直後や湿度の高い環境で顕著に現れることがあります。 - ガリガリ音
より深刻な錆びの場合、「ガリガリ」という低い擦れる音が発生することがあります。
この音は、ブレーキディスクの表面に付着した厚い錆び層がブレーキパッドによって削られるときに生じます。
これが続くと、ディスクやパッドに深刻なダメージを与える可能性があります。 - 異常な振動とグロッピング音
錆が進行するにつれて、ブレーキング時にペダルやハンドルに振動が伝わることがあります。
これは、錆びによるディスクの不均一でブレーキが正常に作動していないことを示す「グロッピング」という音と共に現れることがあります。
これらの異音を感じた場合、ブレーキシステムの点検を行うことが推奨されます。
早期に対処することで、ブレーキディスクやパッドのさらなる損傷を防ぎ、安全な走行を確保することができます。
ブレーキディスクの錆防止方法は?
ブレーキディスクの錆びは、車の安全性能やブレーキ効率に影響を及ぼすため、防止策を講じることが重要です。
以下に、ブレーキディスクの錆を防ぐための具体的な方法をご紹介します。
- 定期的な走行
車を長期間駐車したままにしておくと錆が発生しやすくなります。
定期的に運転することでブレーキディスクに適度な摩擦がかかり、表面の錆が自然に除去されます。
特に湿気の多い環境では、短時間でも定期的に車を動かすことを心がけましょう。 - ガレージ内保管
可能であれば、車を屋内ガレージに保管することが効果的です。
雨、雪、湿気などの影響を受けにくくなり、錆の発生を抑えることができます。 - こまめな洗車と錆の予防
冬場などで道路に塩化カルシウムが撒かれている時期は、足回りや下回りを定期的に洗浄することが重要です。
特に水圧の強い洗車機でブレーキ周辺の塩分や汚れをしっかり落とすことで、錆の進行を抑えられます。 - 洗車後の乾燥
洗車後は軽い走行を行い、ディスク表面を乾燥させることをおすすめします。
ディスクが湿ったままの状態で放置すると、錆が発生しやすくなります。 - 定期メンテナンス
定期的に整備工場でプロの点検を受けることも重要です。
専門家がブレーキディスクの状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスや清掃を行うことで、長期間にわたって錆の発生を防ぐことができます。
これらの予防策を取り入れることで、ブレーキディスクの錆を効果的に防ぐことができ、車の性能と安全性を維持できます。
総括│ブレーキディスクの錆び取りの方法は?
ブレーキディスクの錆は、安全性とブレーキ性能に直接影響を与えるため、適切な対処が必要です。
この記事では、錆の除去方法について具体的な手順を紹介し、ワイヤーブラシやサンドペーパー、電動工具での除去方法を解説しました。
また、費用の目安や異音の診断方法についても詳述しました。
定期的なメンテナンスや正しい知識を持つことで、ブレーキディスクの錆によるトラブルを未然に防ぎ、車両の安全性を維持することができます。
錆が発生している場合や異音が気になる際は、早めに点検・整備を行い、安心してドライブを楽しんでください。