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冬のバッテリー上がりは温めると防げる!?復活する理由と正しい暖機法

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雪の中ボンネットを開けてバッテリーをチェックする男

「寒い朝、いざ出勤しようとしたらエンジンがかからない…」そんな経験はありませんか?

冬の厳しい寒さは、車の心臓部ともいえるバッテリーにとって最大の天敵です。気温が下がると内部の化学反応が鈍くなり、本来のパワーを発揮できなくなってしまうのです。ネットなどでは「バッテリーを温めると復活する」という話も耳にしますが、「本当に効果があるのか?」「お湯をかけても大丈夫?」と不安に思う方も多いでしょう。

今回は、冬の冷え込みから愛車を守り、確実にエンジンを始動させるための正しい知識と対策を分かりやすく解説します。

記事のポイント

冬はバッテリーを温めると化学反応が活発になり始動性が向上
お湯は厳禁!バッテリーを温めるなら蒸しタオル等が安全
現代の車は始動時にアクセルを踏むと「被り」の原因になる
週に一度、30分程度の走行が冬の充電不足解消に最も効果的
始動後は1分程度の暖機運転でエンジンオイルを循環させること

冬にバッテリーを温めると始動性が良い?

雪の中ボンネットを開けてバッテリーの電圧チェックをする男

冬にバッテリーを温めることは、エンジンの始動性を高めるために有効な手段です。バッテリー内部にある「電解液」の化学反応が鈍くなり、取り出せる電流の量がガクンと減ってしまうからです。

ただし、急激に熱を通すとケースの破損につながるため、あくまで「人肌程度の温度でじわじわと冷えを取る」のがおすすめです。根本的には、日頃のバッテリー点検、早めの交換によって、そういった時間、手間を省くことができます。

冬のバッテリー上がりを防ぐには?
寒い時にエンジンがかからない時の対処法は?
車のバッテリーを温めると復活する?
バッテリー保温カバーは効果ある?

冬のバッテリー上がりを防ぐには?

冬にバッテリートラブルが急増する理由は、「化学反応の鈍化」と「電気使用量の増加」です。

バッテリーは内部の希硫酸が化学反応を起こして放電しますが、気温が下がるとその反応が鈍くなります。さらに、冬場はエアコン、シートヒーター、ヘッドライトの使用時間が長く、充電が追いつかなくなります。

これを防ぐ最大の対策は、「定期的に、ある程度の距離を走ること」です。近所のコンビニへ行く程度の短距離走行(チョイ乗り)を繰り返すと、始動時に使った電力を回復できず、どんどん寿命を削ります。週に一度は30分〜1時間ほど連続して走行し、オルタネーター(発電機)でしっかり充電してあげてください。

また、電圧のチェックも欠かせません。最近のバッテリーは寿命の直前まで元気に動く「突然死」が多いため、ガソリンスタンドや整備工場でテスターをつなぎ、「健全性(SOH)」を確認しておくのが賢明です。もし3年以上交換していないなら、本格的な寒さが来る前に予防交換を検討しましょう。

寒い時にエンジンがかからない時の対処法は?

自動車のスタートスイッチ

朝一番、キーを回しても(あるいはボタンを押しても)「カチカチカチッ」と音がするだけでエンジンがかからない場合、まずは電気の無駄遣いを徹底的にカットしましょう。ライト、エアコン、オーディオ、ドライブレコーダーなど、すべての電装品をオフにします。これにより、バッテリーの残パワーをすべてスターターモーターに集中させることができます。

次に、一度失敗しても焦って連続して回さないこと。一度回したら最低でも30秒ほど間隔を置いてください。これは、化学反応を少し待つためです。もしジャンプスターター(持ち運び式の補助バッテリー)をお持ちなら、迷わず使いましょう。

持っていない場合は、他車から電気を分けてもらうブースターケーブルが必要ですが、最近のハイブリッド車は「救援はできても救援される側にはなれない(またはその逆)」などの制限があるため、必ず取扱説明書を確認してください。

それでもダメなら、無理をせずロードサービスを呼ぶのが一番です。無理に回し続けると、今度はスターターモーター自体を焼き付かせてしまい、修理代が上がるリスクがあります。

車のバッテリーを温めると復活する?

メーター内のバッテリー警告灯が点灯している

温めることで化学反応が活性化し、出力が回復する可能性は高いです。氷点下ではバッテリーの性能は本来の50〜60%程度まで落ち込むこともありますが、これを常温に近づければ、眠っていた電力を引き出すことができます。

ただし、やり方には注意が必要です。絶対にやってはいけないのが「熱湯をかけること」。急激な温度変化でバッテリーのケースが割れたり、端子が腐食したりする原因になります。最も安全で効果的なのは、「蒸しタオルをバッテリーの周囲に当てる」、あるいは「使い捨てカイロを貼り付ける(一時的に)」といった方法です。

バッテリー保温カバーは効果ある?

カー用品店で見かける「バッテリー保温カバー」や「断熱シート」。これらは、「冷えるのを遅らせる効果」はありますが、「温める能力」はないという点を理解しておく必要があります。魔法瓶と同じ理屈で、走行中のエンジン熱などで温まったバッテリーの温度を、駐車中に逃がさないようにするためのものです。

極寒の地に一晩中停めておけば、カバーをしていても最終的には外気温と同じまで下がってしまいます。しかし、冷え込みが厳しい夜から翌朝までの数時間であれば、カバーの有無で数度の温度差が出ます。この「わずか数度」が、化学反応を維持してエンジンを始動できるかどうかの瀬戸際で効いてくるのです。

特に、風が直接当たるような場所に駐車している場合、防風・断熱効果はバカにできません。寒冷地にお住まいの方や、バッテリーの突然死を少しでも防ぎたいという方には、数千円の投資としては価値のある「保険」と言えるでしょう。

ただし、夏場は逆に熱がこもりすぎて寿命を縮める可能性もあるため、季節に合わせて脱着するのが理想的です。

冬にバッテリーを温めると始動性が良い?│アクセル煽る?暖気など

雪の中ボンネットを開けてバッテリーチェックする男

昔の車でよく見られた「アクセルを煽りながらエンジンをかける」行為は、今の車では逆効果になることが多いです。エンジンがかからない時は、アクセルには触れず、一度キーをオフにして数十秒待ってから、電気負荷(ライトや暖房)をすべて切った状態で再度挑戦するのが基本です。

「暖機運転」は、昔のように水温計が上がるまでじっと待つ必要はありません。しかし、エンジン各部にオイルを巡らせるために30秒から1分ほどアイドリングを行い、その後はゆっくりと走り出す「走行暖機」を組み合わせるのが、ベストな選択と言えます。

冬エンジンがかからないとき、アクセル踏む方がいい?
冬にセルは回るがエンジンがかからないのは?
冬エンジンは何分くらい温めるといい?
冬にバッテリーを温めると始動性が良い?│総括

冬エンジンがかからないとき、アクセル踏む方がいい?

アクセルを踏む

昔の「キャブレター車」を知っている世代の方は、エンジンがかからないとアクセルをバタバタと踏み込む癖があるかもしれません。

しかし、現代の「インジェクション(電子制御燃料噴射)車」では、基本的にアクセルを踏む必要はありません。コンピューターが気温や水温を検知して、最適な燃料の量を自動で調整しているからです。

むしろ、下手にアクセルを踏み込むと、燃焼室に燃料が送り込まれすぎてプラグが濡れてしまい、火花が飛ばなくなる「被り」という現象を引き起こす可能性があります。そうなると、プロがプラグを抜いて掃除しない限り、まずエンジンはかかりません。

ただし、例外もあります。取扱説明書に「エンジンがかかりにくい時はアクセルを半分(または全開)まで踏み込んで回してください」と記載されている車種があります。これは、あえて空気を多く取り込んで「被り」を解消するモードが備わっている場合です。

まずは自分の車の説明書を読み、特段の指示がなければ「余計なことはせず、電気系統の負荷を減らして回す」のが正解です。

冬にセルは回るがエンジンがかからないのは?

「キュンキュンキュン」と勢いよくセルモーターは回るのに、肝心のエンジンが始動しない…この場合、原因はバッテリーではなく別の場所にあります。冬特有の原因として多いのが、「プラグの被り」と、意外な盲点である「燃料の凍結や劣化」です。

特に寒冷地へ移動した場合、現地のガソリンスタンドで販売されている「寒冷地仕様の軽油(ディーゼル車の場合)」を給油していないと、燃料内のワックス分が固まって燃料フィルターを詰まらせることがあります。
ガソリン車でも、燃料タンク内の結露によって水が混じり、それが配管内で凍結して燃料を遮断することが稀にあります。

また、古いオイルを使っていると、寒さでオイルの粘度(硬さ)が上がりすぎて、エンジン内部の抵抗が強くなりすぎて始動を妨げることもあります。セルが元気に回るのにかからない時は、燃料が来ているか、火花が飛んでいるかの問題ですので、無理にセルを回し続けず、速やかに整備工場へ連絡してください。

冬エンジンは何分くらい温めるといい?

メーター内のシステム異常を警告する表示

「暖機運転(アイドリング)」については、環境性能が向上した最近の車では「基本的には不要、走りながら温めれば良い」と言われることが多いです。しかし、機械の寿命を考えると「数十秒〜1分程度」は待った方がいいでしょう。

冬の朝は、エンジンの金属パーツも冷え切り、オイルもオイルパンの底に沈んでドロドロの状態です。エンジンをかけてすぐDレンジに入れて走り出すのは、寝起きにいきなり全力疾走させるようなもの。

1分ほど待てば、オイルがエンジン全体に行き渡り、金属同士の摩耗を防ぐ準備が整います。ただし、水温計が動くまで何十分もアイドリングする必要はありません。「回転数が少し落ち着き、フロントガラスの霜が溶けて視界が確保できたら、ゆっくりと走り出す」。そして、走り出してから数分間は急加速を控える「走行暖機」を行うのが、車にも環境にも優しいベストな方法です。

冬にバッテリーを温めると始動性が良い?│総括

冬のトラブルで最も多い「エンジン始動不良」は、その性質を正しく理解していれば防げるものがほとんどです。

もしもの時にバッテリーを温めるという方法は、化学的な理屈に基づいた有効な手段ですが、急激な加熱などの間違ったやり方は禁物です。大切なのは、日頃から液量や電圧をチェックすること。

そして、少しでも異変を感じたら早めに我々プロへ相談してください。しっかりとした準備でバッテリーを労わり、氷点下の朝でも力強くエンジンがかかる安心なカーライフを送りましょう!

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