愛車のマフラーから、普段と違う音が聞こえてきたり、異臭がしたりしませんか?
もしかしたら、それは排気漏れのサインかもしれません。
マフラーは、エンジンの排気ガスを処理し、静かに排出する重要な役割を担っています。
もし、マフラーに排気漏れが起こるとどうなるのでしょうか?
単に音がうるさくなるだけではありません。
燃費の悪化や環境への影響、さらには重大な事故につながる危険性も潜んでいます。
この記事では、マフラーの排気漏れが引き起こす様々な影響、その確認方法や対処法について詳しく解説します。
早期発見と適切な対処が、あなたの愛車とあなた自身の安全を守ります。
記事のポイント
排気漏れは騒音・燃費悪化など様々な悪影響
マフラー劣化の症状は異音・排気ガス臭・錆など
排気漏れ確認はボーボー音・外観・煙でチェック
排気漏れは最悪、一酸化炭素中毒による健康被害も
応急処置は可能だが、専門家への依頼を推奨
目 次
マフラーが排気漏れするとどうなる?

マフラーの排気漏れは、騒音や燃費悪化といった軽微な問題から、排気ガス中毒や火災といった重大な事故につながる危険性まで、様々な悪影響を及ぼします。
マフラーが劣化している症状は?
マフラーは、過酷な環境にさらされているため、経年劣化は避けられません。
早めの発見と対処が、大きなトラブルを防ぐ鍵となります。
では、マフラーが劣化している時、どんな症状が現れるのでしょうか?
- 異音
最も分かりやすい症状の一つが異音です。例えば、
- 排気音が大きくなった
マフラーに穴が開いたり、接続部が緩んだりすると、排気ガスが正常な経路を通らずに漏れ、音が大きくなります。
「ボーボー」という低音の響きや、「シュー」という空気漏れのような音が聞こえたら要注意です。 - カラカラ、ガラガラといった異音
マフラー内部の部品(触媒コンバーター内のハニカム構造など)が破損すると、走行中に振動でカラカラ、ガラガラといった異音が発生することがあります。
特に、エンジンをかけた直後や、悪路を走行した後に音が大きくなる場合は疑ってみてください。
2. 排気ガスの異常
マフラーの劣化は排気ガスの状態にも影響を与えます。
- 排気ガスの臭いがきつい
マフラーの機能が低下すると、排気ガスが適切に処理されずに排出されるため、通常よりも臭いがきつくなります。
硫黄のような刺激臭がしたり、生ガスの臭いがする場合は要注意です。 - 排気ガスに黒い煙が混じる
マフラー内部の触媒コンバーターが劣化すると、排気ガスが正常に浄化されずに黒い煙が混じることがあります。
3. マフラー本体の異常
マフラー本体を目視で確認することで、劣化の兆候を見つけることができます。
- 錆や腐食
マフラーは常に高温の排気ガスや雨水、泥などにさらされているため、錆や腐食が発生しやすい部分です。
特に、マフラーの底面や接続部は重点的にチェックしましょう。
表面的な錆であれば問題ありませんが、穴が開いたり、大きく腐食している場合は交換が必要です。 - マフラーの変形や亀裂
外部からの衝撃や、内部の圧力変化によって、マフラーが変形したり亀裂が入ることがあります。
特に、車高が低い車は路面との接触でマフラーを傷つけやすいので注意が必要です。
マフラーからの排気漏れの確認方法は?
マフラーからの排気漏れを確認する方法は、以下の具体的な手順が効果的です。
- 異音の発生源を探す
エンジンをかけてアイドリングや低速走行状態にし、マフラーやエキゾーストパイプ周辺から異音がないか注意深く聞きます。
排気漏れがある場合、「ポンポン」や「シューッ」といった普段とは違う音が聞こえ、アクセルを踏んで回転数を上げると音が大きくなることが多いです。 - 手をかざして排気漏れを感じる
マフラーの接続部や出口に手をかざして、風の流れや振動を感じ取る方法があります。
排気漏れがある場合、そこから風や振動が直接伝わってくるため判別できます。
マフラー出口を軽く塞ぎ、漏れている箇所を探す方法も効果的です。 - 線香などの煙を利用
線香の煙などを使って、接合部に煙を近づけて漏れを視覚的に確認する方法もあります。
煙が排気漏れしている場所で流れるため、漏れている箇所が特定できます。
排気漏れはどんな音がしますか?

排気漏れの音は、車両の正常な運転音とは異なり、早期発見の一助となります。
以下に、排気漏れを示す音を具体的に説明します。
- ガラガラ音
排気漏れが発生すると、通常のエンジン音に混じって「ガラガラ」という金属的な響きが聞こえることがあります。
これは、排気ガスが漏れて異常な振動を引き起こしているためです。 - シュー音
空気が急激に漏れ出す時に発生する「シュー」という音は、特にエンジン回転数が上がる際に明確に聞こえることがあります。
この音は、排気管やマフラーのどこかに穴や亀裂がある際に発生しやすいです。 - ポンポン音
低い回転数やアイドリング中に「ポンポン」と音が規則的に聞こえることがあります。
この音は、排気が不規則に漏れることで発生することがあり、排気の流れが妨げられているサインです。 - 低音のうなり
排気漏れが進行すると、車両の後方で低い「うなり」音が目立つことがあります。
これは、排気が逃げる際に引き起こされる共鳴現象の結果です。
筆者の車の場合、低音の「ボーボー」という音がするようになり、最初は改造バイクが近づいてきたのかと思いました。
車の排気漏れの原因は?
車の排気漏れは、様々な原因で発生します。
- 経年劣化による腐食・錆
マフラーは常に高温の排気ガスや雨水、泥、融雪剤などにさらされる過酷な環境にあります。
そのため、経年劣化により錆や腐食が発生し、穴が開いたり、亀裂が入ったりすることがあります。
特に、マフラーの底面や接続部は、水や泥が溜まりやすく腐食しやすい部分です。 - 路面との接触・外部からの衝撃
車高が低い車や、悪路を走行する機会が多い車は、路面や障害物とマフラーが接触し、変形や破損を起こすことがあります。
また、飛び石などの衝撃によってもマフラーが損傷することがあります。 - 接続部の緩み
マフラーは複数の部品が組み合わさって構成されています。
これらの接続部に緩みが生じると、そこから排気ガスが漏れることがあります。
振動や熱膨張・収縮の繰り返しによって、ボルトやナットが緩むことがあります。 - マフラー内部の部品の劣化
マフラー内部には、触媒コンバーターやサイレンサーなどの部品が組み込まれています。
これらの部品が劣化したり破損したりすることで、排気漏れが発生する可能性があります。
例えば、触媒コンバーター内部のハニカム構造が破損すると、異音や排気ガスの異常を引き起こすことがあります。 - 過度の負荷・改造
エンジンを高回転まで頻繁に回したり、過度に負荷をかけ続けたりすると、マフラーに負担がかかり、排気漏れのリスクが高まります。
また、マフラーを改造する場合、適切な部品や取り付け方法を選択しないと、排気漏れや他のトラブルが発生する可能性があります。
マフラーの抜けが良すぎるとどうなる?
「マフラーの抜けが良い」とは、排気ガスがスムーズに排出される状態を指します。
適切な抜けの良さはエンジン性能の向上に繋がりますが、抜けが良すぎると様々なデメリットが生じます。
- 低速トルクの低下
抜けが良すぎると、低回転域での排気圧が不足し、エンジンのトルクが低下することがあります。
特に発進時や低速走行時に、力不足を感じることがあります。 - 排気音の増大
排気抵抗が小さくなるため、排気音が大きくなります。
場合によっては、近所迷惑になるほどの騒音を発する可能性があります。 - 燃費の悪化
排気ガスがスムーズに排出されすぎることで、エンジンの燃焼効率が低下し、燃費が悪化する可能性があります。 - 車検に通らない可能性
排気音量や排気ガスの成分が規制値を超えると、車検に通らなくなります。
マフラーの改造は、車検に通る範囲内で行う必要があります。 - エンジンへの負担
排気システムはエンジンと密接に関係しており、抜けが良すぎる状態はエンジンに負担をかける可能性があります。
最悪の場合、エンジンの故障につながることもあります。
マフラーが排気漏れするとどうなる?│DIY修理、費用など

軽微な損傷であればDIYでの応急処置も可能ですが、根本的な解決には専門家による点検と修理が必要です。
その費用について解説します。
車両性能と安全性への悪影響
マフラーの排気漏れは、単に騒音の問題だけでなく、車両性能や安全性に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
放置すると大きなトラブルに繋がりかねませんので、早期発見と適切な対処が重要です。
【 車両性能の低下 】
- 出力・トルクの低下
排気漏れによって排気圧が適切に保てなくなると、エンジンの出力やトルクが低下することがあります。
特に低速域でのパワー不足を感じやすくなります。 - 燃費の悪化
排気システムは、エンジンの燃焼効率に影響を与えます。
排気漏れがあると、適切な排気の流れが阻害され、燃焼効率が低下し、燃費が悪化する可能性があります。 - 異音・振動
排気漏れは、不快な異音や振動を引き起こす原因となります。
走行中に「ボーボー」という低音の響きや、「シュー」という空気漏れのような音が発生するだけでなく、車体への振動も増加する可能性があります。
【 安全性へのリスク 】
- 排気ガス中毒
排気ガスには、一酸化炭素などの有害物質が含まれています。
排気漏れによって車内に排気ガスが侵入すると、頭痛、めまい、吐き気などの症状を引き起こすことがあります。
最悪の場合、意識を失ったり、排気ガス中毒で死に至る危険性があります。
特に、窓を閉め切った状態で走行する際は注意が必要です。 - 火災の危険性
排気ガスは高温です。
マフラーの排気漏れ箇所が可燃物に接触すると、火災を引き起こす可能性があります。
特に、枯れ草や落ち葉などがマフラー付近に堆積している場合は注意が必要です。 - センサー類の誤作動
排気ガスには、酸素センサーなど、エンジンの制御に重要な役割を果たすセンサーが取り付けられています。
排気漏れによってセンサーが正確な値を検知できなくなると、エンジンの制御が不安定になり、様々な不具合を引き起こす可能性があります。 - 車検不適合
排気音量や排気ガスの成分が規制値を超えると、車検に通らなくなります。
自分でできる排気漏れの応急修理│準備
排気漏れの応急修理を行う前に、しっかりとした準備と安全対策を取ることが重要です。
以下にその手順を詳しく説明します。
- 必要な道具の準備
応急修理には、以下の道具を用意してください:
- ジャッキとジャッキスタンド:車両を安全に持ち上げて固定します。
- 保護手袋と保護メガネ:手指や目を保護します。
- 排気漏れ用のパテやマフラー修理テープ:応急処置に使用する材料です。
- ライト:暗い場所でも作業ができるようにします。
2. エンジンと排気系を冷やす
エンジンを停止し、排気システムが完全に冷えるまで待ちます。
熱い状態での作業は非常に危険ですので、触れる前に十分に冷却されていることを確認してください。
3. 車両の持ち上げと固定
ジャッキを使用して車両を持ち上げ、ジャッキスタンドでしっかりと固定します。
これにより、作業中の安定性と安全性を確保します。
4. 排気漏れの位置確認
車両の下に入って排気系を確認し、漏れのある部分を特定します。
ひび割れや穴の場所を正確に把握しておくことが重要です。
5. パーツクリーナーで汚れを落とす
マフラーの排気漏れ箇所をきれいに修理するため、補修前に排気管周りの汚れや油分をブラシやパーツクリーナーでしっかり落とす準備が必要です。
これにより、耐熱シリコンパテや補修テープがよく密着し、補修効果が高まります。
自分でできる排気漏れの応急修理│補修材の活用

マフラーの損傷状態に応じて、適切な補修材を使い分けましょう。
【 軽微な穴や亀裂 】
- マフラーパテ
耐熱性のあるマフラーパテは、小さな穴や亀裂を埋めるのに効果的です。
パテを練り合わせ、損傷箇所にしっかりと押し付けて密着させます。
硬化時間については、製品の説明書をよく読んでください。 - 液体ガスケット
液体ガスケットも、小さな穴や亀裂の補修に使用できます。
損傷箇所に塗布し、硬化させれば、排気漏れを一時的に防ぐことができます。
マフラーパテと同様に、耐熱性の高い製品を選びましょう。 - 耐熱テープ
マフラーパテや液体ガスケットと併用することで、補修効果を高めることができます。
補修材を塗布した上から、耐熱テープをしっかりと巻き付けます。
【 大きな穴や破損 】
- マフラーバンド
大きな穴や破損には、マフラーバンドが有効です。
金属製のバンドで損傷箇所を覆い、ボルトで締め付けることで、排気漏れを一時的に防ぎます。
ただし、マフラーバンドはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはなりません。 - 耐熱アルミテープ
大きな穴を塞ぐのは難しいですが、アルミテープを複数枚重ねて貼ることで、応急処置として一時的に排気漏れを軽減できる場合があります。
ただし、高温に晒されるため、剥がれやすいので注意が必要です。

自分でできる排気漏れの応急修理│修理後の確認
応急修理を行った後は、以下の点を確認し、安全に走行できる状態かを確認しましょう。
- 乾燥時間の確保
- 使用した補修材の種類によって乾燥時間が異なります。
製品の説明書をよく読み、十分な乾燥時間を確保しましょう。 - 乾燥が不十分な状態でエンジンをかけると、補修材が剥がれたり、効果が十分に発揮されなかったりする可能性があります。
- 特にマフラーパテや液体ガスケットを使用した場合、完全に硬化するまで数時間から一晩かかる場合があります。
2. エンジン始動後の確認
十分な乾燥時間を置いた後、エンジンをかけ、以下の点を確認しましょう。
- 排気漏れの音
修理箇所から排気漏れ音がしなくなっているか確認します。 - 異音・振動
新しい異音や振動が発生していないか確認します。 - 排気ガスの臭い
車内や車外に排気ガスの臭いがしていないか確認します。
3. 試運転
エンジン始動後の確認で問題がなければ、実際に車を走らせて試運転を行いましょう。
低速走行、加速、減速など、様々な状況で車の挙動を確認します。
試運転中も、異音、振動、臭いなどに注意を払い、異常を感じたらすぐに安全な場所に停車し、エンジンを切って点検を行いましょう。
専門業者への依頼と費用の目安
以下の状況に当てはまる場合は、ご自身での修理は避け、速やかに専門業者に依頼しましょう。
【 プロに任せるべき状況 】
- 損傷が大きい
マフラーに大きな穴や亀裂がある場合、応急処置では十分な効果が得られない可能性が高く、安全な走行ができません。 - 腐食が進行している
錆や腐食が広い範囲に及んでいる場合、マフラー全体の強度が低下している可能性があり、交換が必要となるケースが多いです。 - 接続部の破損
マフラーの接続部が破損している場合は、排気ガス漏れだけでなく、マフラーが脱落する危険性もあります。 - 異音や振動が続く
応急処置後も異音や振動が続く場合は、根本的な原因の特定と適切な修理が必要です。
【 費用の目安 】
マフラー修理の費用は、損傷の程度、車種、交換部品の種類などによって大きく異なります。
- 溶接修理
小さな穴や亀裂の溶接修理であれば、5,000円~15,000円程度が相場です。 - 部品交換 (サイレンサー、パイプなど)
部品交換が必要な場合は、部品代と工賃を含め、20,000円~50,000円程度かかることが多いです。 - マフラー交換
マフラー全体を交換する場合は、車種やマフラーの種類によって価格が大きく変動しますが、
30,000円~100,000円以上かかる場合もあります。
マフラーを長く使うためのメンテナンス

マフラーの寿命を延ばすためのメンテナンス方法を、具体的にご紹介します。
- 定期的な点検
- 外観のチェック
マフラーに錆、腐食、亀裂、損傷がないか、定期的に目視で確認しましょう。
特に、マフラーの底面や接続部は、水や泥が溜まりやすく腐食しやすい部分なので、重点的にチェックしてください。 - 異音の確認
エンジンをかけた際に、普段と異なる音や異音がしていないか確認しましょう。
「ボーボー」という低音の響きや、「シュー」という空気漏れのような音が聞こえる場合は、排気漏れの可能性があります。 - 排気ガスの確認
排気ガスの色や臭いをチェックしましょう。
通常よりも臭いがきつかったり、黒い煙が出ていたりする場合は、マフラーの機能が低下している可能性があります。
2. 洗浄
マフラーに付着した泥や汚れは、腐食を促進する原因となります。定期的に水洗いを行い、汚れを落としましょう。
高圧洗浄機を使用する場合は、マフラーを傷つけないように注意してください。
洗浄後は、マフラーを十分に乾燥させましょう。
水分が残っていると錆が発生しやすくなります。
3. 防錆対策
マフラーに防錆剤を塗布することで、錆の発生を抑制することができます。
市販の耐熱防錆スプレーなどを利用しましょう。
特に、冬場に融雪剤が散布される地域では、防錆対策が重要です。
総括│マフラーが排気漏れするとどうなる?
マフラーの排気漏れは、排気音の増加やエンジンパワーの低下、燃費悪化だけでなく、有害な排気ガスが車内に侵入する危険性もあります。
特に一酸化炭素中毒による健康被害や最悪の場合は、死亡事故につながるリスクがあるため決して放置してはいけません。
排気漏れの原因は主にマフラーや排気管の錆びや腐食、接続部の劣化、走行中の衝撃などで発生します。
軽微な漏れなら市販の補修材で応急対処も可能ですが、大きな損傷や接合部の漏れは専門業者による修理や交換が必要です。
定期的なマフラーの点検や下回りの洗浄、エンジンの適切な管理を心がけることで、マフラーの長寿命化と安全な走行が確保できます。