セルフガソリンスタンドがますます普及する中、「自分で給油するのは少し不安」という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に向けて、セルフスタンドでスムーズに給油を入れてもらうためのポイントを詳しく解説します。
本記事では、セルフスタンドの利用方法や便利なサービス選びのコツを紹介し、初めての方でも安心してご利用いただけるようサポートいたします。
記事のポイント
セルフスタンドでもスタッフが常駐し、給油の手助けが可能
フルサービスとセルフの違いは料金・サービス内容・営業時間
セルフ給油時は、エンジン停止や静電気除去など安全対策が必須
支払いは現金・クレジットカード・電子マネーなど多様に対応可能
給油の「4分ルール」を守り、スムーズかつ安全に給油を行うことが重要
セルフガソリンスタンドで入れてもらうには?

セルフスタンドは、決して無人の場所ではありません。そこには必ず、危険物取扱者の資格を持つプロのスタッフが常駐し、私たちの安全を常に見守ってくれています。そして、そのスタッフの方々は、困っている利用者を助けることも大切な仕事の一つです。
ガソリンの給油を頼みたいときの言い方は?
セルフガソリンスタンドでの給油が不安な方や、操作に慣れていない場合でも安心してください。店員さんに給油をお願いするのは簡単です。多くの場合、サービスルームと呼ばれるガラス張りの事務所内にいます。給油機に設置されているインターホンで呼び出し、下のようなフレーズを使えばスムーズです。
1.「すみません、給油を手伝っていただけますか?」
- 丁寧にお願いすることで、店員さんも快く対応してくれるでしょう。
- 「セルフが初めてなので、給油の方法を教えてもらえますか?」
- 初めての方や慣れていない方は、このように聞くことでアドバイスをもらえるかもしれません。
- 「こちらで給油をお願いできますか?」
- 手伝いを依頼する直接的な表現です。忙しい時間帯の場合、少し待つ必要があるかもしれませんが、店員さんは手伝ってくれるはずです。
どのフレーズも、笑顔で伝えるとより丁寧な印象を与えられます。何か不安な点やわからないことがある場合は、遠慮なく店員さんに聞いてみてください。セルフスタンドでも親切な対応を受けられることが多いです。
ガソリンスタンドのタイプ:セルフと有人の違い
日本国内のガソリンスタンドは、大きく「セルフ」と「フルサービス(有人)」の2種類に分かれています。それぞれの特徴と違いを具体的に解説します。
サービスの違い
フルサービス(有人)スタンドでは、スタッフが車を誘導し、ドライバーは車から一度も降りずにガソリンの給油や支払いを任せることができます。これに加えて、窓ふきや灰皿のゴミ捨て、タイヤの空気圧チェックなど、走行に関わる様々なサービスも提供されます。
一方、セルフスタンドは、給油から会計まで利用者がすべて自分で行うのが基本です。車を所定の場所に止め、自分で操作パネルを操作し、給油ノズルを車のタンクへ差し込んで給油します。サービス面では、窓ふきや車内清掃などのプラスアルファはありません。
料金・価格
セルフスタンドは、スタッフの人件費などを抑えることができるため、ガソリン価格がフルサービスよりも安く設定されているケースが多く、利用者の経済的なメリットが大きいのが特徴です。
フルサービスでは、サービスの付加価値分が価格に反映されており、総じて割高になる傾向があります。
営業時間・利便性
セルフスタンドは24時間営業の店舗が多く、早朝や深夜でも利用できるのが大きな利点です。逆に、フルサービススタンドの営業時間は限られていることが多いため、営業時間外はセルフを利用するしかありません。
支払い方法・運用
セルフでは、現金やクレジットカードでの支払いがメインで、カードなら会計が非常にスピーディーに行えます。一方、フルサービスでは、現金やクレジットカードの支払いもスタッフが対応してくれますが、セールスや他サービス(車検、洗車など)の案内があることもあります。
ガソリンスタンドでフルサービスを頼む方法
セルフガソリンスタンドでも、一部の施設ではフルサービスを提供していることがあります。フルサービスを頼む際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- サービスの有無を確認
まず、スタンドにフルサービスが対応可能かどうかを確認しましょう。セルフスタンドでも、スタッフが常駐している場合がありますので、受付や案内版で確認することができます。 - スタッフを見つける
セルフスタンド内にいるスタッフを見つけ、近くに車を停めましょう。スタッフが見当たらない場合、店舗内にいるケースもありますので、問い合わせてみてください。 - スタッフに依頼する
スタッフに近づき、「フルサービスをお願いできますか?」と丁寧に依頼しましょう。多くのスタッフは快く対応してくれます。 - サービス内容を伝える
必要なサービス、例えば「満タンにしてください」や「窓を拭いてください」などを具体的に伝えます。スタッフは依頼された内容を基にサービスを提供してくれます。
このようにして、セルフガソリンスタンドでもフルサービスを依頼することが可能です。事前にどのスタンドが対応してくれるか確認し、スムーズに対応できるよう準備しておくと良いでしょう。
セルフガソリンスタンドでの注意点は?
セルフ式ガソリンスタンドは自分で給油を行う便利なサービスですが、ガソリンという危険物を扱うため、いくつかの重要な注意点を守ることが安全確保の鍵となります。
まず、給油中は必ずエンジンを切り、車の鍵も抜いておくことが義務付けられています。これはガソリンの気化ガスに火花が引火するのを防ぐためで、万が一の火災や爆発を防止します。また、給油前には静電気除去シートに必ず触れて、体にたまった静電気を放電させることも必須です。静電気による火花が引火源になる危険性があるためです。
さらに、セルフスタンド内では火気の使用が厳禁です。タバコはもちろん、ライターやマッチ、電子機器のスイッチ操作も火花や発火源となるため禁止されています。給油作業中は携帯電話の使用も避けましょう。操作に集中できず、給油のトラブルやこぼれを見逃す危険があります。
給油キャップは給油後にしっかり閉めることが大切です。閉め忘れはガソリン漏れや車体への悪影響、さらには火災のリスクにつながるため細心の注意が必要です。ノズルは必ず給油口の奥まで確実に差し込み、自動停止したらそれ以上の給油を続けないこともポイントです。浅い給油口のバイクなどでは、ゆっくり少しずつ給油してこぼれを防ぎます。
また、セルフスタンドには給油時間や給油量の制限もあります。給油は4分以内、ガソリンは最大100リットル程度までと規定されています。大量給油の場合はスタッフに相談しましょう。
最後に、給油中はその場を離れず、子供やペットを近づけないよう注意することも事故防止に欠かせません。
これらの基本的な注意事項を守ることで、安全にセルフ給油を行うことができます。慣れるまでは緊張するかもしれませんが、安全意識を持って手順を踏むことが何より重要です。万一、不安やトラブルがあれば、必ずスタンドのスタッフに声をかけ、指示を仰いでください。
セルフスタンドの支払い方法は?

セルフガソリンスタンドの支払い方法にはいくつかの選択肢があり、店舗によって対応している手段が異なりますが、代表的なものを具体的に解説します。
主な支払い方法
- 現金:給油後に精算機や専用窓口で料金を支払います。精算機の場合、最初に現金(大まかな金額)を入れて給油し、終了後にお釣りとレシートを受け取ります。レシートを持って店内のカウンターで精算するタイプもあります。
- クレジットカード:タッチパネルやカードリーダーにカードを差し込み、端末の案内に従って操作します。給油終了後は自動で精算され、レシートを忘れずに受け取ります。
- プリペイドカード:ガソリンスタンドの自社プリペイドカードやポイントカードなどが利用できる場合があります。給油前に端末でカードを読み取って利用します。
- 電子マネー・コード決済:近年は電子マネーやQRコード決済(PayPay、LINE Payなど)が使える店舗も増えており、支払い方法の選択肢がさらに広がっています。
- Tポイント・各種ポイントカード:一部のスタンドではTポイントカードなどが使えたり、ガソリン購入時にポイントが貯まったりする場合もあります。
支払いの流れ
- 車を所定の位置に停めてエンジンを切り、静電気を除去する。
- 給油機のタッチパネルで支払い方法(現金、クレジットカード、プリペイドカードなど)、油種、給油量を選択。ここで油種を間違えないことが重要です。
- 選択した支払方法に従って、現金・カード・電子マネーなどを投入・タッチ。
- 給油を開始し、自動停止したらノズルを元に戻す。
- 現金支払いの場合はお釣りとレシートを受け取り、クレジットカードや電子マネーの場合はレシートのみ受け取る。場合によってはレシートが自動で排出されないこともあるので、表示をよく確認してください。
- 給油終了後、キャップやふたを確実に閉めてから発車する。
注意点
- 現金支払い時は、最初に投入した金額を超えて給油できないため、満タンまでの場合は十分な現金を用意しておきましょう。
- 油種の選択ミスは車のトラブルにつながるので、必ず自分の車に合った油種を選んでください。
- 支払い方法はスタンドごとに異なるため、店舗の案内をよく読むことが大切です。
セルフスタンドの支払いは、最初は戸惑うこともありますが、基本の流れさえ押さえればスムーズに利用できます。困った時はスタッフに声をかけてください。
ガソリンの入れ方:現金での支払い

セルフガソリンスタンドで現金を用いてガソリンを購入する場合、以下の手順でスムーズに給油できます。
手順
- 車を停める: セルフガソリンスタンドに到着したら、指定された給油レーンに車を停めます。車の給油口がポンプのそばに来るように注意してください。
- エンジンを切る: 給油前に必ずエンジンを停止し、パーキングブレーキをかけます。
- 静電気除去: 静電気による事故を防ぐため、静電気除去シートに触れて静電気を除去します。
- 給油機の操作: 給油ポンプのタッチパネルで、現金での支払いを選択します。初めに何千円分の給油を行うかを指定します。例えば、1,000円分の給油をしたい場合は、タッチパネルで「1,000円」を選びます。
- 油種の選択: 例えば、レギュラー、ハイオク、軽油など、車に合った油種を選びます。
- 給油の開始: 給油ポンプを車の給油口に挿入し、レバーを握ると給油が始まります。満タンを選択した場合は自動で給油が止まります。
- 給油の完了とお釣り受領: 給油が完了したら、給油ポンプを元の位置に戻し、初めにお金を支払った際よりも少ない場合にお釣りを受け取ります。レシートが出ない場合は、希望する場合は画面から受け取ることができます。
- キャップの閉め忘れに注意: 終了後、給油キャップをきちんと閉めることを忘れないでください。キャップが開いたままだと、ガソリンの漏れや車のボディへの悪影響を招く可能性があります。
これらの手順を踏むことで、現金での支払いで安全にガソリンを購入できます。初めての場合でも、スタッフに声をかければ必要なサポートを受けられるでしょう。
セルフガソリンスタンドで入れてもらうには?│フルサービス、4分ルールなど

ガソリンスタンドには、価格優先のセルフだけではなく、手間を買うフルサービスなどの種類があります。
好みのサービスのお店を探す方法や、4分ルールなどを解説します。
セルフスタンドが怖い人へのアドバイス

セルフガソリンスタンドを使う際、多くの人々が不安を感じることがあります。特に初めて利用する人や、ガソリンの給油が慣れていない人に共通する不安を解消するためのアドバイスをいくつかご紹介します。
給油の流れを理解する
まず、セルフスタンドでの給油の基本的な流れを理解しましょう。以下のような手順になります。
- 車を停める: 指定された給油レーンに車を駐車します。給油口が右か左かを事前に確認し、ポンプのそばに来るように注意してください。
- エンジンを切る: 給油前にエンジンを停止し、静電気を除去します。
- 支払い方法を選択: 画面で現金、クレジットカード、電子マネーなどを選択します。
- 給油開始: 給油ポンプを車の給油口に挿入し、レバーを引いて給油を開始します。
注意点を押さえる
- 静電気除去: 静電気シートに触れることで、静電気を防ぎます。これは事故防止に重要です。
- 火気の使用を避ける: 喫煙やライターの使用は厳禁です。
緊張しないためのコツ
- 初めてでも大丈夫: セルフスタンドの技術や手順は簡単で、初めてでも安心して利用できます。
- 安全第一: 給油中は周囲を確認し、安全を最優先に行います。
これらのポイントを守れば、セルフスタンドでの給油がスムーズに進むでしょう。是非、勇気を出して一度試してみてください。疑問があれば、スタッフに声をかけることも大切です。
セルフスタンドの4分ルールとは?

セルフガソリンスタンドの「4分ルール」とは、給油作業の時間と量に関する消防法で定められた安全基準のことです。このルールでは、給油にかけられる時間は「最大4分間」、給油できる量はレギュラー・ハイオクなら最大100リットルまで(軽油は200リットルまで)と制限されています。
給油ノズルからは毎分30〜35リットルの燃料が流れるため、一般的な普通車のタンク容量(50〜100リットル程度)なら、ほぼ4分あれば満タンにできる計算です。もし給油が4分を超えた場合は、自動的に給油がストップし、それ以上続けることができなくなります。その結果、満タンにできないこともありますので注意が必要です。
この4分ルールはガソリンという「第4類危険物」を安全に取り扱うために設けられており、セルフスタンドの無資格者による給油を可能にするための規制緩和の一環です。以前は資格者のみがガソリンを扱えましたが、1998年の消防法改正により、条件付きでセルフ給油が認められるようになりました。
また、給油時間が約4分を超えてしまうと、一度給油が止まってしまい、再スタートする必要があるため、ゆっくり給油したり、途中でレバーを離したりする行為は避けた方が良いでしょう。逆に有人のフルサービススタンドでは、資格者による給油のため時間制限はなく、給油速度も速く設定されています。
セルフスタンドを安全に使うため、給油はスムーズに4分以内に完了させることを心がけましょう。
近くのフルサービスのガソリンスタンドを探す方法
フルサービスのガソリンスタンドを利用したい場合、以下の方法で近くの店舗を探すことができます。
オンラインでの検索
- インターネット検索: Googleなどの検索エンジンで「フルサービス ガソリンスタンド + 地名」といった検索ワードを使用して、近くのフルサービスのガソリンスタンドを調べることができます。
- ガソリンスタンド公式サイトからの検索:
- ENEOS: ENEOSの公式サイトで「サービスステーション検索」を利用すると、フルサービスの店舗を地図上で見つけることができます。
- コスモ石油: コスモ石油も同様に、サービスステーション検索ページで現在地や地名からフルサービスの店舗を検索できます。
- 出光興産: 出光興産では、現在地やエリアから最寄りのフルサービスの店舗を絞り込むことができます。
地図アプリや専門サイトでの検索
- Google Maps: Google Mapsを利用して、現在地から最寄りのフルサービスのガソリンスタンドを検索できます。「フルサービス」や「ガソリンスタンド」を入力してフィルタリングすることで、見つかりやすくなります。
- 専門サイトの検索ツール: 例えば、「gogo.gs(ゴーゴージーエス)」や「e燃費」などの専門サイトでは、フルサービスを含む様々な条件で店舗を検索できます。
- GPSを利用した検索: 一部のガソリンスタンドの検索サイトでは、GPSを使って現在地から最寄りの店舗を検索することができます。
これらの方法を活用すれば、近くのフルサービスのガソリンスタンドを見つけることが簡単です。特に、Google Mapsや専門サイトを利用することで、最寄りの店舗を迅速に特定できます。
ガソリンスタンドのサービスを選ぶポイント

ガソリンスタンドのサービスを選ぶ際、基準となるのは主に以下の4つの価値です。ご自身が何を最も優先したいか、心の中で考えてみてください。
- 「価格」を最優先するなら
言うまでもなく、セルフスタンドでご自身で給油するのが最も経済的です。特に、特定の石油会社のクレジットカードやプリペイドカードを利用すれば、割引が適用されてさらにお得になります。日々のランニングコストを少しでも抑えたい方にとっては、これが基本スタイルとなるでしょう。 - 「時間と手間」を最優先するなら
とにかくスピーディーに、手間なく済ませたいという方は、キャッシュレス決済に対応したセルフスタンドが最適です。クレジットカードやスマホのQRコード決済を使えば、給油から支払いまで数分で完了します。一方で、「車から一歩も降りたくない」「雨の日に濡れたくない」という「手間」を重視するなら、フルサービスのスタンドが最高の選択肢となります。 - 「安心感とコミュニケーション」を最優先するなら
「機械操作が苦手」「万が一のことを考えると不安」という方は、迷わずフルサービスのスタンドを選ぶべきです。熟練のスタッフがすべて行ってくれる安心感には代えがたいものがあります。また、タイヤの空気圧チェックやオイルの状態など、給油のついでに車のコンディションについて専門家と対話できるのも、フルサービスならではの大きな価値です。 - 「付加価値」を求めるなら
給油だけでなく、手洗い洗車やコーティング、簡単な車両点検など、質の高い付帯サービスも利用したいと考えているなら、フルサービスのスタンドに軍配が上がります。セルフスタンドにも洗車機はありますが、人の手によるきめ細やかなサービスや、専門的なアドバイスを求めるなら、やはりフルサービスが適しています。
「ハイブリッド利用」という賢い選択
これらの価値は、常に一つだけを追い求める必要はありません。その日の状況に応じて使い分ける「ハイブリッド利用」という考え方もあります。
- 普段はコスト重視でセルフ。でも、疲れている日や悪天候の日は、この記事で紹介した方法でセルフスタンドのスタッフに給油をお願いする。
- 普段はセルフでスピーディーに済ませるが、月に一度はフルサービスのスタンドへ行き、プロに空気圧チェックをしてもらう。
- 基本はフルサービスを利用するが、深夜や早朝など、開いているスタンドがセルフしかない場合は、自分で給油する。
ご自身の価値観と、その時々の状況を天秤にかけ、最も心地よいと感じるサービスを選び取るようにしましょう。
総括│セルフガソリンスタンドで入れてもらうには?
セルフガソリンスタンドでの給油は、最初は不安を感じるかもしれませんが、正しい手順を理解し、必要に応じてスタッフに助けを求めることで、スムーズに行うことができます。
本記事では、セルフスタンドとフルサービスの違いや支払い方法、安全に給油するための注意点、またフルサービススタンドの探し方など、さまざまな情報をご紹介いたしました。
これらのポイントを参考にしながら、ご自身に最適なサービスを選び、安心してスタンドを利用してください。今後の給油が快適で便利なものとなることを願っております。