メンテナンス

事故誘発の危険あり!ブレーキランプつきっぱなしの緊急チェックポイント

*本ページはプロモーションが含まれています       

ブレーキランプが点灯したままの車

車の安全を守る上で重要な役割を果たすブレーキ。
その動作状態を後続車に伝えるブレーキランプが正常に機能しているかは、安全運転に不可欠です。

しかし、ブレーキペダルを踏んでいないにもかかわらず、ブレーキランプがつきっぱなしになっている、というトラブルを経験したことはありませんか?
一見、小さな問題のように思えるかもしれませんが、ブレーキランプがつきっぱなしになっている状態は、後続車の誤認を招き、追突事故などの危険性を高めます。
また、バッテリー上がりにも繋がりかねない、決して軽視できない故障なのです。

この記事ではブレーキランプがつきっぱなしになる原因や、その際の対処法、修理費用などについて解説していきます。
安全で快適なドライブを守るためにも、ぜひ最後までお読みください。

記事のポイント

バッテリー上がりの原因になるだけでなく、事故に繋がる可能性がある
最も多い原因はブレーキスイッチの故障、調整不良
コントロールユニットの不具合が原因になることも
道路交通法違反とみなされたり、整備不良として扱われる可能性がある

ブレーキランプつきっぱなしのチェックポイント

点灯中のブレーキランプ

ブレーキランプがつきっぱなしの原因は?
ブレーキランプが消えないときの応急処置は?
ブレーキランプがつきっぱなしでバッテリーは大丈夫?

ブレーキペダルを踏んでいない状態でランプがつきっぱなしになると、交通安全に影響を与えます。
ブレーキランプやランプの故障は、早急に修理が必要です。
ブレーキランプがつきっぱなしの対処法や修理方法について、解説していきます。

ブレーキランプがつきっぱなしの原因は?

ブレーキランプがつきっぱなしになっていると、後続車に誤解を与え事故に繋がる可能性があります。
また、バッテリー上がりの原因にもなりますので、早めの対処が必要です。
つきっぱなしの原因としては、大きく分けて以下の4つが考えられます。

  1. ブレーキスイッチの故障・調整不良
    最も多い原因はブレーキスイッチの故障、もしくは調整不良です。
    ブレーキペダルを踏むと、ブレーキスイッチが押されてブレーキランプが点灯する仕組みになっています。
    このスイッチが壊れたり、ペダルとの間隔がずれて常に押された状態になっていると、ブレーキランプがつきっぱなしになります。
    経年劣化や、ペダル周りの異物などが原因で起こりえます。
  2. ブレーキペダルの戻り不良
    ブレーキペダルが戻りきらず、ブレーキスイッチを押し続けている場合もブレーキランプがつきっぱなしになります。
    ペダルのリンケージ部の錆や汚れ、ブレーキフルードの劣化、ブレーキパッドの摩耗などが原因として考えられます。
    まれに、フロアマットがペダルの下に挟まっているといった単純な原因の場合もありますので、まずはマットの位置を確認してみましょう。
  3. 配線のショート
    ブレーキランプの配線がショートしていると、常に電流が流れブレーキランプが点灯しっぱなしになります。
    配線の被覆が劣化してショートしたり、どこかで断線して他の配線と接触することで起こります。
    振動や熱の影響を受けやすいエンジンルーム付近で発生しやすいので、配線の状態を点検する必要があります。
  4. ヒューズの接触不良
    稀なケースですが、ブレーキランプのヒューズの接触不良も原因の一つです。
    ヒューズが正しく装着されていない、もしくはヒューズボックスの端子が腐食しているなどが考えられます。
    ヒューズが原因の場合は、他の電装品にも不具合が出ている可能性があるので、併せて確認しましょう。
  5. コンピュータ(コントロールユニット)の不具合
    現代の車両では、コンピューターがブレーキランプの制御に大きく関与しています。
    コンピューターの不具合によって、ブレーキランプがつきっぱなしになることがあります。
    これは、コンピューターが正常にシグナルを処理できないためです

上記以外にも原因が考えられますが、ブレーキ系統は安全に直結する重要な部分です。
ご自身で修理を試みるよりも、まずは専門家である整備工場に相談することをお勧めします。

ブレーキランプが消えないときの応急処置は?

ブレーキランプが消えない状況に遭遇したとき、迅速な対応が求められます。
しかし、整備工場にすぐに持ち込めない場合もありますので、そんなときにできる応急処置をご紹介します。
ただし、これらはあくまで一時的な対策であり、根本的な解決には整備工場での点検が必要です。

  1. ブレーキペダルスイッチの確認と調整
    ブレーキランプが消えない主な原因がブレーキペダルスイッチにある場合が多いため、まずスイッチの位置を確認してみてください。
    スイッチが押されたままの状態になっていないかをチェックし、必要であれば手で調整して正常な位置に戻してみましょう。
  2. バッテリーの端子を外す
    簡単にできる方法として、一時的にバッテリーのマイナス端子を外すことがあります。
    これにより電力供給を遮断し、ブレーキランプを消すことが可能です。
    ただし、車の電子機器のリセットがかかる場合があるので注意が必要です。
  3. ヒューズの確認
    ブレーキランプの回路と関係のあるヒューズに、問題があるかもしれません。
    車のマニュアルを参照して、該当するヒューズを確認し、異常があれば交換してみてください。
  4. 一時的なテープ留め
    緊急時には、ブレーキスイッチの位置がずれている場合、スイッチに一時的にテープを巻くことでペダルからの押し込みを解除し、ランプを消せることがあります。
  5. ロードサービスを呼ぶ
    上記の方法を試しても改善しない場合、またはご自身で作業を行うのが不安な場合は、ロードサービスに連絡しましょう。
    専門のスタッフが適切な対応をしてくれます。

これらの応急処置を行いながら、早めに信頼できる自動車整備工場での点検と修理を行うことが重要です。
安全の確保と車の健全性を保つために、専門家の判断を仰ぐことをお勧めします。

ブレーキランプがつきっぱなしでバッテリーは大丈夫?

ブレーキランプがつきっぱなしになっている状態は、バッテリーにとって非常に負担が大きいと言えます。
通常、ブレーキランプは点灯時にそれほど大きな電力を消費しませんが、点灯し続けることでバッテリーの電力を消費し続けることになります。
そこで、ブレーキランプのつきっぱなしがバッテリーに与える影響について見ていきましょう。

  1. バッテリー上がりのリスク
    最も直接的な影響は、バッテリー上がりです。
    長時間車を駐車している状態でランプがつきっぱなしだと、バッテリーが完全に放電しエンジンがかからなくなるおそれがあります。
    特に夜間や休日に駐車した場合は、気づくのが遅れるため注意が必要です。
  2. バッテリーの劣化を早める
    バッテリー上がりを避けるために頻繁にエンジンをかけたり、バッテリーをチャージしたりすることが続くと、バッテリー自体の劣化を早めることになります。
    これによりバッテリーの寿命が短くなる可能性があります。

【具体的な影響としては】
・エンジン始動不能
バッテリーが上がるとセルモーターが回らず、エンジンがかかりません。
・セキュリティシステムの誤作動
バッテリーの電圧低下により、セキュリティシステムが誤作動を起こす可能性があります。
・カーナビやオーディオの不調
電源供給が不安定になると、カーナビやオーディオが正常に動作しなくなることがあります。
・その他電装品の不具合
パワーウィンドウや電動ミラーなども、バッテリー上がりの影響を受け動作不良を起こす可能性があります。

ブレーキランプの不具合が見つかった場合、早急に対応することが重要です。
応急措置として、電力の消費を抑えるためにバッテリーの端子を外すか、車両のヒューズを確認することもできますが、最終的には専門の整備士による修理が必要です。

ブレーキランプつきっぱなしのチェックポイント│違法性、費用など

アクセルとブレーキレバー

ブレーキランプをつけっぱなしにするのは違法ですか?
ブレーキランプが消えない故障の修理代は?
総括│ブレーキランプつきっぱなしのチェックポイント

ブレーキを踏んでいない状態でランプが点灯し続けることは、交通安全に影響を与えるだけでなく、法令違反にもなり得ます。
ブレーキランプがつきっぱなしになるトラブルがバッテリーに与える影響、そして修理にかかる費用について説明しました。

ブレーキランプをつけっぱなしにするのは違法ですか?

ブレーキランプは、基本的にはブレーキペダルを踏んだときにのみ点灯するよう設計されています。
しかし、これが故障などにより、つきっぱなしになっているとき、法的な問題が発生する可能性があります。
具体的には、以下の2つの法規が関係してきます。

  1. 道路交通法 第52条(車両等の灯火)
    この条文では、夜間における灯火の使用や、状況に応じた適切な灯火の使用について定められています。
    ブレーキランプをつけっぱなしにすることで、後続車はブレーキ操作の有無を正しく判断できなくなり、追突事故などの危険性が高まります。
    これは、安全な交通の確保に支障をきたす行為として、道路交通法違反とみなされる可能性があります。
  2. 道路運送車両の保安基準
    ブレーキランプの性能や、使用方法に関する具体的な基準が定められています。
    例えば、ブレーキペダルを踏んだ際に確実に点灯すること、ペダルを離した際に速やかに消灯することなどが規定されています。
    ブレーキランプが常時点灯している状態は、この保安基準に適合していない状態であり、整備不良として扱われる可能性があります。

上記の法規に違反した場合、罰則が適用される可能性があります。
また、ブレーキランプをつけっぱなしにした結果、事故が発生した場合、責任を問われる可能性が高くなります。
つきっぱなしになっていることに気づいたら、速やかに原因を特定し、修理することが重要です。

ブレーキランプが消えない故障の修理代は?

ブレーキランプが消えない場合の修理費用は、原因や車種、修理を行う工場によって異なります。
以下に一般的なケース、およびそれに伴うおおよその費用を説明します。

  1. ブレーキスイッチの交換
    最も多い原因であるブレーキスイッチの交換は、比較的簡単な作業で済みます。
    部品代と工賃を合わせて、5,000円~15,000円程度が目安です。
    車種やスイッチの種類によっては、もう少し高くなる場合もあります。
  2. ブレーキペダルの調整・修理
    ブレーキペダルの戻り不良が原因の場合は、調整や修理が必要になります。
    ペダルのリンケージ部の清掃・給油で済む場合もありますが、部品交換が必要な場合は10,000円~30,000円程度かかることもあります。
  3. 配線の修理
    配線のショートや断線が原因の場合は、修理箇所や範囲によって費用が大きく変動します。
    断線箇所の特定や配線交換など、比較的手間のかかる作業となるため、5,000円~数万円かかる場合もあります。
  4. ヒューズの交換
    ヒューズの交換は、部品代も数百円程度と安価で、作業も簡単です。
    多くの場合、1,000円~2,000円程度で済みます。
    ただし、ヒューズが切れた原因が他に潜んでいる場合は、その原因究明と修理が必要になります。
  5. その他
    上記以外にも、ブレーキランプユニット自体の故障や、複雑な電気系統のトラブルが原因となっている場合もあります。
    このような場合は、より高度な診断と修理が必要となるため、費用も高額になる傾向があります。

上記はあくまでも一般的なケースの目安です。
実際の修理費用は、車種や故障状況、使用する部品、工賃などによって異なります。

総括│ブレーキランプつきっぱなしのチェックポイント

ブレーキランプがつきっぱなしになるのは、単なる電球切れとは異なり、安全運転に重大な影響を及ぼす故障です。
後続車に誤解を与え事故を誘発するだけでなく、バッテリー上がりを引き起こし、思わぬトラブルに繋がる可能性もあります。

この記事では、ブレーキランプがつきっぱなしになる主な原因として、ブレーキスイッチの故障、ペダルの戻り不良、配線のショート、ヒューズの接触不良などを挙げました。
そして、それぞれの原因に応じた修理費用や応急処置の方法を解説しました。

ブレーキランプの不点灯と同様に、常時点灯も道路交通法違反に問われる可能性があり、重大な事故に繋がる危険性があります。
少しでも異常に気づいたら、自己判断で修理しようとせず、速やかに最寄りの整備工場に相談することを強くお勧めします。

-メンテナンス