メンテナンス

ATF交換で蘇るスムーズな走りと快適カーライフ|変速ショックにさようなら!

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AT車のシフトレバー

車にとって、エンジンと並ぶ第二の心臓、それがトランスミッションです。
正常に機能するトランスミッションは、快適なドライブを支え、安全な走行を保証します。
しかし、ATF(自動変速機用油)は、時間と共に劣化していきます。

ATFの交換は、トランスミッションの健康を保つために欠かせません。
定期的なATF交換は、トランスミッションの性能を維持し、故障や修理費用を抑える重要な手段です。

車のメーカーが推奨する交換時期を守り、適切なATFを使用することで、トランスミッションの寿命を延ばし、安心してドライブを楽しむことができます。

ATF交換で蘇るスムーズな走り│オイルが劣化すると

ドロドロしたATFを下抜きしている

トランスミッションをスムーズに動かすために欠かせないのが、ATF(オートマチックトランスミッションフルード)です。
ATFは、エンジンオイルと同様に劣化します。
長期間交換を怠ると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

変速ショック

ATF(オートマチックトランスミッションフルード)が劣化すると、その粘度が低下し、変速時のショックを吸収できなくなります。
結果的に、変速ショックとしてドライバーに強く感じられるようになります。

劣化したATFは、本来のトルク伝達機能を果たせず、トルクコンバーターやシフトメカニズムに負担をかけるため、変速がギクシャクしスムーズさを失います。
このため、変速ショックが発生しやすくなるのです。

具体的には、ATFの粘度低下により、変速時の衝撃や振動を緩和するクッション効果が十分に機能せず、変速が急激に感じられたり、変速ショックが大きくなったりします。
また、ATFの劣化で内部に金属粉などの不純物が溜まると、シフトソレノイドの動きも悪化し、変速ショックの原因となることもあります。

加速の遅れや振動

ATF(オートマチックトランスミッションフルード)が劣化すると、オイルの潤滑性と油圧性能が低下し、加速時にスムーズなトルク伝達ができなくなります。
その結果、アクセルを踏んでも加速が鈍くなったり、エンジンの振動が伝わって車体に不快な振動が生じたりします。
具体的には、劣化したATFがギアの動きを妨げることで、シフトタイミングが遅延したり、クラッチの磨耗が進行して変速が滑ったりすることから、加速遅れや振動の原因になります。

さらに、ATFの汚れや油路の詰まりが進むと、ミッション内部の油圧が不足し、変速制御が正しく行われなくなるため、加速性能の低下が顕著になります。
また、ATFの油量不足や漏れも油圧不足と潤滑不良を招き、異音や振動、加速力の低下につながります。

特に、渋滞での低速走行や急加速・急停止を繰り返す運転はATFに負担をかけ、劣化速度を早めるため、定期的な交換がスムーズな加速と振動の軽減には不可欠です。

異音や異臭

ATF(オートマチックトランスミッションフルード)が劣化すると、オイルの潤滑や冷却性能が低下し、ミッション内部の摩擦や過熱が進みます。
そのため、焦げたような異臭や金属が焼けたようなニオイが車内やエンジンルームから感じられることがあります。

また、潤滑不足により金属同士が直接こすれ合い、異音が発生することもあります。
これらの異音は、ギアの噛み合い不良や内部部品の摩耗が原因で、ガリガリ、カチカチといった金属音として現れます。

特にATFの劣化が進み汚れやスラッジが溜まると、油路が詰まり油圧が不安定になることでミッションがスムーズさを失い、異音や異臭の原因になります。

燃費悪化

ATF(オートマチックトランスミッションフルード)が劣化すると、トランスミッション内での動力伝達効率が低下し、エンジンのパワーが車輪にうまく伝わらなくなります。
これにより燃費が悪化し、同じ走行条件でもより多くの燃料を消費する原因となります。
劣化したATFは粘度が変わり、内部の摩擦や抵抗が増加するため、ネルギーロスを生むことになります。

ATF交換で蘇るスムーズな走り│ATF交換の頻度

新品のATF

ATFの交換は、車種や走行環境、運転条件などによって最適な交換時期は異なる場合があります。
以下はATF交換の頻度を考慮する際に注意すべきポイントです。

メーカーの推奨を確認する

ATF交換の頻度は、自動車メーカーがそれぞれ車種や使用環境を考慮して推奨している交換時期を必ず確認することが重要です。
メーカーによって推奨距離は大きく異なり、例えばトヨタは過酷な条件下で100,000kmごと、ホンダは初回80,000km、2回目以降は60,000kmごと、日産やスバルは40,000kmごとの交換を推奨しています。
一方、マツダでは車種によって交換が不要なケースもあります。

交換時期は取扱説明書やメンテナンスノートに明記されているため、自身の愛車のメーカー推奨の交換スケジュールを正確に把握しておくことが、ATFの劣化を防ぎ、トランスミッションの性能維持につながります。

走行環境や運転条件による影響

ATFオイルを下抜きする整備士

ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の交換頻度は、一律に決められるものではなく、走行環境や運転条件によって大きく影響を受けるため、これらを十分に考慮することが重要です。
例えば、整備された高速道路中心の走行であれば、メーカー推奨の交換時期に沿って比較的長い距離でも問題ない場合が多いです。
しかし、砂利道や山道、頻繁なストップ&ゴーの多い市街地走行、または真夏の渋滞走行など負荷が高い「シビアコンディション」の環境下では、ATFの劣化速度が早くなります。

具体的には、悪路や低速走行、アイドリング状態の多い場合はフルードの熱劣化や汚れが進みやすく、交換スパンを短縮することが推奨されます。
また、長距離を年に2万km以上走る場合も交換時期を早める必要があるため、自身の運転状況や走行環境を理解したうえで、ディーラーや整備工場のプロに点検をお願いし、適切なタイミングを相談することがおすすめです。

異常を感じた場合

走行中にシフトの滑りや異音、振動などを感じた場合は、ATFの交換時期を早めることが適切です。
異常を感じたらすぐに、整備工場やディーラーに相談しましょう。

総じて、ATF交換の頻度は車の使用状況やメーカーの指示に基づいて判断することが重要です。
定期的な点検やメンテナンスを行い、トランスミッションを健康な状態に保つことが安全運転につながります。
ATF交換の費用は、車種や交換方法によって異なりますが、5,000円から30,000円程度です。

ATF交換に不安があるなら

AT操作レバー

トランスミッションは非常に精密な機械であるため、わずかな異物が混入するだけで、正常に機能しなくなる恐れもあります。
長い間ATF交換をしていなくて、不安があるようでしたら、トラブル予防として交換前に、コンタミチェカーを行える業者に相談することが大切です。

コンタミチェッカー(Contamination Checker)は、無段変速トランスミッションのオイル交換の目安を判断するために使用される装置です。
この装置は、トランスミッションオイル中の異物や汚れの量を測定し、オイルの劣化度合いを評価するために設計されています。

コンタミチェッカーは、一般的に以下のような手順で使用されます。

オイルサンプリング

CVTオイルからサンプルを20㏄ほど取ります。
これは、専用のホースやポンプを使用して行います。

異物測定

コンタミチェッカーは、磁力や光学的な方法を使用して、オイル中の異物や汚れの量を測定します。

結果の評価

コンタミチェッカーが測定した異物や汚れの量を基に、トランスミッションオイルの劣化度合いを評価します。

劣化したトランスミッションオイルは、トランスミッションに悪影響を与える可能性がありますので、異物や汚れの量を適切に管理するためにもコンタミチェッカーの利用が重要です。

ATF交換で蘇るスムーズな走り│オイル交換は専用機器で

トランスミッション回路

トランスミッションオイル交換は、トルコン太郎など、専用の機械がある工場で行うことをおすすめします。

専用の機械、装置を使用する主なメリット

・ 高精度のオイル交換
トランスミッションオイル交換に特化した専用機器であり、高精度で作業を行うことができます。
正確なオイル量の注入や排出、システムのリセットなど、作業を適切に実行することができます。

・ 清浄効果
新しいオイルを循環させるだけでなく、トランスミッション内部の汚れを浮かせて洗浄する効果もあります。
そのため、従来の方法よりもトランスミッション内部を、よりクリーンに保つことができます。

トランスミッションオイル交換専用機器を使用するためには、専門の整備工場やディーラーシップなどで作業を依頼する必要があります。

専用の機械、装置を使用する主なデメリット

・ 費用
トルコン太郎などを専用の機械、装置を使ったトランスミッションオイル交換は、従来の方法よりも費用が高くなります。

・ 施工時間
専用の機械、装置を使ったトランスミッションオイル交換は、従来の方法よりも時間がかかります。
これは、トランスミッション内部を強制的に循環させるため、時間が必要となるためです。

・全ての車種に対応しているわけではない
専用の機械、装置は、全ての車種に対応しているわけではありません。
一部の車種では、使用できない場合があります。

専用機器を使うことと並んで重要なこと

トランスミッションオイル交換で専用機器を使うことと並んで重要なことは、オイルパンを外して新品同様に清掃することです。
走行によりトランスミッションオイルに混じった鉄粉は、オイルパンの磁石に吸着されます。
そこを通過してしまった鉄粉は、フィルターで捕まえます。
オイルパンを清掃せずにトランスミッションオイルを交換してしまうと、この鉄粉が注入されたオイルにより再び混入し、ミッション内部に回り込んでしまう恐れがあります。

総括│ATF交換で蘇るスムーズな走り

ATFの交換は、トランスミッションの健康を保つために欠かせません。

専用の機械、装置を使ったトランスミッションオイル交換は、交換率や清浄効果を高めることができる優良な機械です。
また、長い間ATF未交換で、交換に不安を感じる方は、コンタミチェカーを判断の材料に使いましょう。

交換の際は、オイルパンを外して清掃する内容が入っているかどうか確認することが重要です。

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