メンテナンス

走行中ハンドルが取られる原因と対策!車のふらつきをビシッと治す方法

*本ページはプロモーションが含まれています       

高速道路を走行している運転手の目線

走行中にハンドルが勝手に左右どちらかに取られるような、ヒヤリとした経験はありませんか?
「まっすぐ走りたいのに、なぜか車が流れてしまう…」
「道路のわだちで、急にハンドルがグイッと取られる…」

主な原因はタイヤの空気圧の左右差やホイールアライメントのずれが挙げられます。また、路面の傾斜やタイヤの偏摩耗、ブレーキの不具合も一因となる場合があります。

本記事では、こうしたハンドルが取られる原因と具体的な対策について解説します。

記事のポイント

ハンドルが取られる主な原因は、空気圧やアライメントのズレ
タイヤの偏摩耗やブレーキの不具合も原因になることがある
まず空気圧を調整し、改善しなければ専門的な点検・整備が必要
高速道路や軽自動車では、わずかな異常でも症状が顕著に出る
定期的な点検と専門的な調整が安全運転の鍵

走行中にハンドルが取られる原因と対策について

ハンドルが左右に取られる症状は、タイヤの空気圧不足といった身近なものから、ホイールアライメントのズレ、足回り部品の劣化、ブレーキの不具合まで、様々な原因によって引き起こされます。車がまっすぐ走らないというのは、車が発している「どこか調子が悪いですよ」という重要なメッセージです。

ハンドルが取られるとはどういう意味?
ハンドルが左に取られる原因は?
ハンドルが左に取られるのを調整するには?
空気圧が正常なのにハンドルが取られるのはなぜ?

ハンドルが取られるとはどういう意味?

「ハンドルが取られる」とは、まっすぐ走りたいのに車が左右どちらかに寄ってしまう状態です。ハンドルをしっかり握っていないと、勝手に車線から逸れそうになるような感覚のことです。

また、道路のわだちや少しの傾斜で、ハンドルが意図せず左右に振られることもあります。常にハンドルを修正する必要があり、運転に余計な力と集中力が求められる状態を指します。
これは車の異常を示すサインですので、放置せず点検することが重要になります。

ハンドルが左に取られる原因は?

タイヤの空気圧を確認する整備士

左側のタイヤの空気圧が右側よりも低い場合、空気圧の低い側に抵抗が生じます。この抵抗により車体が左に引っ張られ、ハンドルが左に取られてしまいます。この原因が最も多く、タイヤの空気圧は自然に減少するため、定期的なチェックが必要です。

ホイールアライメントが適正に調整されていないことも原因になります。トー角やキャンバー角が狂うと、ステアリングから手を離した時に左へ流れかねません。
また、左側のブレーキの戻りが悪く、引きずった状態になっていることもあります。ブレーキオイルの劣化やシステムの故障で左側の制御が強くなると左流れが発生します。

タイヤが偏摩耗している場合も、接地状態が不均等になり左に取られることがあります。タイヤのコニシティ現象(タイヤの左右不均衡)により、左方向へのハンドル流れが発生することもあります。

これらの原因が複合的に作用することで、ハンドルが左に取られる現象が起こります。

ハンドルが左に取られるのを調整するには?

パソコンの画面でアライメントの調整を確認している整備士

ハンドルが左に取られる場合は、まずタイヤの空気圧を左右均等に調整します。

次にホイールアライメントを点検し、特にトー角の調整を行います。アライメント調整は専用機器で精密に行うことが重要です。タイロッドの調整を繰り返し、ハンドルセンターを正常な位置に戻します。前輪の左右差がある場合は、ロアアームの位置も調整して左右バランスを整えます。
タイヤの偏摩耗がある場合は左右ローテーションを行い、影響を軽減します。

これらの調整により、車両の直進安定性が改善し左流れを抑制します。調整後は試運転をして、ハンドルの流れやセンターずれが解消されたか確認します。
原因が複数ある場合は総合的に整備し、安全な走行状態を保つことが大切です。

空気圧が正常なのにハンドルが取られるのはなぜ?

タイヤとホイールのバランスを調べる整備士

タイヤの空気圧が正常でもハンドルが取られる場合、ホイールアライメントの狂いが考えられます。アライメントがズレるとタイヤの取り付け角度が不正確になり、直進時に車が片側に引っ張られます。

また、タイヤの偏摩耗や製造時の特性が原因でハンドルが取られることもあります。
路面の傾斜や路面の状況によって自然にハンドルが取られる場合もあります。
足回りの部品の劣化や破損があってもハンドルの安定性が失われることがあります。
問題の特定には専門の整備工場での点検・調整が必要です。
これらを総合的に確認し対策することで安全な直進走行が可能になります。

走行中にハンドルが取られる原因と対策について│高速道路や軽自動車など

軽自動車のハンドルを握り運転する女

高速道路では通常速度の2倍ほどの速度で走るため、普段気にならなかったハンドリングの異常も気になることがあります。
また、軽自動車はホイールベースが短いため、足回りの微妙なズレによる現象が気になりやすくなります。

高速道路でハンドルが取られる
軽自動車でハンドルが取られる
車のワンダリング現象とは?
片手でハンドル操作は違反ですか?
走行中にハンドルが取られる原因と対策について│総括

高速道路でハンドルが取られる

高速道路では速度が上がるため、一般道では気づかないわずかな異常も顕著になります。

タイヤの回転バランスが崩れていると、特定の速度でハンドルが振動し始めます。ホイールアライメントの微妙なズレも、高速走行では直進安定性に大きく影響します。
また、サスペンションや車軸の軸受け部品の劣化が原因となっていることもあります。
横風を受けた際に車が大きくふらつく場合も、足回りに問題があるサインです。

高速走行中のハンドルの異常は危険なので、整備工場で点検しましょう。

軽自動車でハンドルが取られる

軽自動車をリフトアップして前輪周辺を確認する整備士

軽自動車でもハンドルが取られる原因は、普通車と基本的に同じです。しかし、車体が軽いため路面のわだちや横風などの影響をより受けやすくなります。
タイヤが比較的小さく、空気圧のわずかな変化でも走行に影響が出やすいのです。
軽自動車はホイールベースが短いため、アライメントのズレが直進性に大きく響きます。特にハイトワゴンなど背の高い車種は、重心の高さからふらつきを感じやすい傾向です。

また、ブレーキキャリパーの片効きが起きると左右差からハンドルが取られます。軽自動車特有の足回り部品の劣化や摩耗も影響しやすく注意が必要です。
これらの原因を点検・整備することで、ハンドルの不安定を改善できます。定期的な空気圧チェックとアライメント調整が、軽自動車の安全走行に欠かせません。

車のワンダリング現象とは?

ワンダリング現象とは、車がふらふらとさまようように走行する状態のことです。ハンドルをまっすぐに保っていても、車が左右に蛇行してしまうような感覚を指します。まるで道路のわだちに沿って、勝手に進路が変わってしまうような状態です。運転者は常にハンドルを細かく修正する必要があり、大きな疲労を感じます。

原因はアライメントのズレやタイヤの問題、足回りの劣化など多岐にわたります。これもハンドルが取られる症状の一種で、安全に関わる重要なサインとなります。

片手でハンドル操作は違反ですか?

片手でのハンドル操作自体は法律で明確に違反とはされていません。しかし、安全運転義務違反として取り締まりの対象になる可能性があります。

特にスマホ操作や飲食をしながらの片手運転は道路交通法第70条の「安全運転義務」に反する恐れがあり、罰則が科される可能性があります。違反と認定されると、普通車の場合は違反点数2点と反則金9,000円が課されます。ただし、マニュアル車のシフトチェンジなど短時間の片手操作は違反とならない場合もあります。

安全確保のため、運転中はできるだけ両手でハンドルを持つことが推奨されます。片手運転は操作が不安定になり、緊急回避が遅れるリスクも高まります。

走行中にハンドルが取られる原因と対策について│総括

走行中にハンドルが取られる現象は、安全運転に大きな影響を及ぼすため、迅速な対策が求められます。

主な原因には、タイヤの空気圧の不均等、ホイールアライメントのずれ、サスペンションの不具合などがあります。特に軽自動車は風の影響を受けやすく、高速道路では更に注意が必要です。

これらの問題に対しては、定期的な点検と整備が有効です。プロのメカニックによる適切なチェックと調整で、安全で快適な走行を維持しましょう。

-メンテナンス