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まっすぐ走ってるのにハンドルが曲がってる!?足回りのトラブル診断

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右に傾いているハンドル

車を運転中、真っすぐ走っているのにハンドルが曲がってるという経験をされたことはありませんか?このような現象は決して珍しいものではなく、多くのドライバーが経験しているトラブルです。
本記事では、このようなハンドルセンターのずれの主な原因と、その対処方法についてご説明いたします。

記事のポイント

原因は空気圧、アライメント、部品劣化などさまざま
まずは自分でできるタイヤの空気圧チェックが重要
根本的な解決には専門的なアライメント調整が必要
見えない足回り部品の劣化もハンドルのズレを招く
修理費用は原因により数千円から十数万円と幅広い

まっすぐ走ってるのにハンドルが曲がってる!?

ハンドルを握って運転している男

ハンドルセンターがずれる原因は?
まず確認すべき初期診断ポイント:タイヤの空気圧
社外品への交換や整備作業によるハンドルの取り付け誤差
足回り部品の劣化や損傷が引き起こすセンターズレ
タイロッド調整によるセンターズレ
直進性に影響を与えるトー角の狂い

ハンドルセンターのずれの原因は、タイヤの空気圧や摩耗といった身近な問題から、専門的な四輪アライメントの狂い、さらには足回り部品の劣化・損傷まで、原因は実に様々で
す。

ハンドルセンターがずれる原因は?

ハンドルセンターのずれは、様々な要因が組み合わさって起こる現象です。直線道路を走っているのに、ハンドルを右か左に少し傾けておかないと真っ直ぐ走れなくなった場合、いくつかの原因が考えられます。

タイヤの空気圧の不均等

タイヤの空気圧は、車両の安定性や操作性に直接影響します。不均等な空気圧は、左右のタイヤの接地面積を変えてしまい、車がまっすぐ走らない原因となります。
具体的には、左のタイヤの空気圧が右より低いと、車は左に引っ張られるようになります。同様に、右のタイヤの空気圧が低ければ右に曲がります。したがって、均等な空気圧を保つことが重要です。

ホイールアライメントの狂い

次に疑わしいのが、アライメントの狂いです。アライメントとは、車体に対するタイヤの取付け角度のことを指します。このアライメントが狂う原因としては、タイヤが縁石に乗り上げた衝撃や、タイヤサイズを変更したとき、部品交換を行ったときなどが考えられます。アライメントがずれた状態では、タイヤの向きが本来の角度からずれているため、ハンドルをまっすぐにしても車体がその狂った向きに引っ張られてしまうのです。

サスペンションやステアリング機構の不良

足回りの部品が劣化したり損傷したりしても、ハンドルセンターのずれが生じます。サスペンションやステアリング機構の不良、ロアアームの歪み、ゴムやブッシュ類のへたりなどが該当します。これらの部品が正常に機能していないと、タイヤの向きを正確に制御できなくなるため、ハンドルセンターがずれるようになってしまいます。

タイヤの偏摩耗

タイヤが偏摩耗している場合も注意が必要で、ハンドルから手を離すと勝手に左右どちらかに切れてしまったり、走行不安定が発生することがあります。この場合、単にアライメント調整だけでは解決せず、タイヤのローテーションを検討する必要があります。

これらの原因は単独で起こることもあれば、複数が組み合わさって症状が出ることもあります。

まず確認すべき初期診断ポイント:タイヤの空気圧

タイヤにエアーポンプで空気を入れる

タイヤはパンクしていない状態であっても自然に空気が抜けていきます。ただし、左右のタイヤから必ずしも均等に空気が抜けるわけではありません。様々な条件により、左右のタイヤごとに異なる速度で空気が減少していくため、知らず知らずのうちに空気圧の不均衡が生じてしまうのです。

空気圧が左右で異なると、低い側のタイヤはゴムがたわんで道路との接地面積が増加します。すると路面との摩擦力が増すため、その側への抵抗が大きくなり、車体全体がその抵抗の大きい方向に引き寄せられてしまうのです。
これはハンドル操作を行わなくても発生する現象のため、ドライバーが無意識のうちにハンドルを修正しながら運転している場合も少なくありません。

社外品への交換や整備作業によるハンドルの取り付け誤差

ハンドルがまっすぐの状態でも車両がまっすぐ走らず勝手に曲がっていく原因の一つに、社外品への交換や整備作業でのハンドル取り付けの誤差があります。たとえば、ステアリングを一度取り外して点検や修理、社外品のステアリングに交換した際に、取り付け位置の微妙なズレが生じることがあります。このズレは、ハンドルセンターが正しく合っていない状態を招き、走行中にハンドルを真っすぐに保っていても車両が進行方向とずれて曲がって走ってしまう原因となるのです。

特に、ステアリングシャフトやその接続部分の取り付け調整は細心の注意が必要で、取り付けの角度や固定位置の誤差により、ハンドルセンターが狂ってしまいます。また、純正部品ではなく社外品を使用した場合は微細な設計差や製造誤差も影響し、車体との適合が完全でないことも少なくありません。そのため、社外品へ交換した際はアライメント調整を含めた細かなセッティングが欠かせません。

足回り部品の劣化や損傷が引き起こすセンターズレ

車の前輪をチェックする整備士

ハンドルをまっすぐに保っていても車が勝手に曲がっていく現象、いわゆる「センターズレ」の原因として、足回り部品の劣化や損傷は非常に多く見られます。特に、サスペンションやタイロッド、ロアアーム、ブッシュ類といった部品は、日々の走行や路面の衝撃によって徐々に摩耗や劣化が進みます。これらの部品がヘタったり、亀裂や変形が生じると、タイヤの位置やアライメントが安定しなくなり、結果としてハンドルセンターがずれ、まっすぐ走らなくなるのです。

たとえば、ロアアームのブッシュが経年劣化でゴムが割れたり、タイロッドエンドがガタついてくると、タイヤの向きが微妙にずれてしまいます。また、スタビライザーブッシュやロアアーム自体が歪んでしまうと、左右の足回りのバランスが崩れ、車両が片側に寄って走るようになります。こうした症状は、特に段差や悪路を頻繁に走る車や、走行距離が長い車に多く見られます。

さらに、これらの部品の劣化は目視では確認しづらく、異音や振動、タイヤの偏摩耗といったサインが現れてから気づくケースも少なくありません。

タイロッド調整によるセンターズレ

ハンドルセンターがずれている原因の一つに、左右のタイロッドの長さが合っていないことがあります。タイロッドはステアリング機構の重要な部品で、これを調整することでタイヤの向き(トー角)を変え、ハンドルのセンター位置を決めます。しかし、タイロッドの調整が不適切だと、ハンドルをセンターに合わせてもタイヤが真っ直ぐを向かず、車両が左右どちらかに流れる状態になります。

具体的には、ステアリングセンターが右にずれている場合、ハンドルを真ん中にしていてもタイヤは左向きになっていることが多く、対処には左のタイロッドを長くし、右のタイロッドを短くする調整が必要です。この作業は、左右のタイロッドを均等に回すことが重要で、片側だけを大きく回すとタイヤの角度が不均等になり、ハ字や逆ハ字(キャンバーの異常)といった別の問題が起きるからです。

また、タイロッド調整の際は少しずつ調整しながら(目安として90度程度の回転で試運転を行うなど)複数回に分けてセンターを合わせる方法が推奨されます。急激な調整はかえってセンターを狂わせるため、慎重な作業が必要です。

このように、タイロッドの微調整がハンドルセンターのずれを解消する基本的な手段であり、特に社外品交換後や事故修理後、またはアライメント調整時において重要となります。なお、タイロッドの調整だけでは完全に解決しない場合もあるため、足回り全体の状態やホイールアライメントの点検・調整もあわせて行うことが望ましいです。

直進性に影響を与えるトー角の狂い

車をリフトアップして前輪を点検する整備士

トー角とは、車を上から見たときにタイヤの前側(つま先)が進行方向に対して内側(トーイン)または外側(トーアウト)にどのくらい傾いているかを示す角度のことです。このトー角の微妙な狂いが直進性に大きく影響します。

具体的には、トーイン(つま先が内側に向く状態)は走行時の直進安定性を高める効果があります。これは、タイヤ同士が互いにわずかに押し合うことで車体が真っすぐ進みやすくなるためです。一方、トーアウト(つま先が外側に広がる状態)はステアリングの応答性が鋭くなりますが、直進性は低下しやすく、車がフラついたり、真っ直ぐ走りにくくなる傾向があります。

トー角が狂うと、進行方向とタイヤの向きがずれてしまい、その結果として車がまっすぐ走らず、ハンドルセンターを保っても勝手に曲がってしまう状態が起こります。さらに、このズレはタイヤの偏摩耗や燃費悪化といった二次的な問題にも繋がります。特にフロントタイヤの内側摩耗が激しい場合は、トーアウト状態であることが多いです。

トー角の狂いは、段差や路面の衝撃による足回りのズレ、または整備や部品交換時の調整不良などが原因で発生します。一般的な乗用車では、トー角は0度(タイヤがまっすぐ向く状態)か、若干のトーインに調整されているのが標準です。適切なトー角調整を行うことで、直進性が回復し、安全で安定した走行が可能となります。

まっすぐ走ってるのにハンドルが曲がってる!?│直し方や費用など

軽トラックを計測器に乗せてアライメント調整をする

ハンドルセンターのズレと流れの症状
ハンドルセンターズレの直し方
車のハンドル曲がりを修理する費用
総括│まっすぐ走ってるのにハンドルが曲がってる!?

まずはタイヤ空気圧をチェックし問題がなければ、ホイールアライメントの測定を行います。費用は3万円ほどですが、部品交換などが伴うとその分の費用がプラスされます。

ハンドルセンターのズレと流れの症状

ハンドルセンターのズレとは、直進時にハンドルが真ん中の位置にない状態を指します。たとえば、真っすぐ走らせようとするとハンドルが片側に傾き、まっすぐ走っているのにハンドルは真ん中にないという現象です。この状態は、主にホイールアライメントの狂いや足回り部品の摩耗・変形、タイヤの空気圧の不均等などが原因で起こります。

一方、ハンドル流れは、平坦な路面を真っすぐ走っていても、ハンドルから手を離すと勝手に左右どちらかに切れてしまう現象です。つまり、ハンドルを保持していないと直進できず、常にハンドル操作を強いられる状態を指します。

この二つは似ているようで異なる症状ですが、実際には両方が同時に起きているケースも多いです。たとえば、ハンドル流れのせいで車が自然に片寄るため、それを補正するためにハンドルセンターの位置をずらして調整しなければならなくなり、その結果としてハンドルセンターズレが生じることがあります。

原因としては、まずアライメントのズレが最も多く見られます。縁石に乗り上げたり、路面の段差を強く通過したりすることで、タイヤの角度(トー角など)が変わると、ハンドルセンターがずれるだけでなく、ハンドル流れも発生しやすくなります。また、左右のタイヤの空気圧差や、偏摩耗したタイヤもハンドル流れの原因としてよく見られます。

ハンドルセンターずれの直し方

車を計測器に乗せてアライメント調整をする整備士

ハンドルセンターがずれていると感じたら、まずタイヤの空気圧を点検してください。タイヤはパンクしていなくても、1カ月で5%程度は自然に空気圧が抜けてしまいます。左右のタイヤで空気圧に差があると、抵抗が大きい方向に車体が引っ張られ、ハンドルセンターがずれるのです。タイヤゲージを使用して適正値を確認し、不足していればエアポンプで補充し、左右で均等になるよう調整してください。これは1カ月に一度の定期点検として実施することをお勧めします。

アライメント調整が必要な場合

タイヤの空気圧調整後も症状が改善しない場合は、ホイールアライメントの狂いが原因である可能性が高いです。アライメントとは、車体に対するタイヤの取付け角度のことで、これが狂うと直進性が失われます。アライメントは、タイヤを縁石に強くぶつけたり、タイヤサイズを変更したり、車高を変更した場合に狂いが生じます。
このような場合は、専門の測定器を使用したアライメント測定と調整が必要です。

その他の原因への対応

タイロッドの調整不良やサスペンション、ステアリング機構の劣化も原因となります。特に足回りのゴムやブッシュ類が劣化している場合、車体の剛性が低下し、ハンドルセンターがずれることがあります。このような場合は、該当部品の交換またはステアリング位置の修正が必要になることもあります。

車のハンドル曲がりを修理する費用

車のハンドルが曲がっている場合の修理費用は、原因や修理内容によって幅があります。

  1. アライメント調整費用
    ハンドルのセンターずれの多くはホイールアライメントの狂いによるもので、調整費用は車種や整備工場によって異なりますが、一般的には以下の範囲です。
  • 国産車で約15,000円〜33,000円程度
  • 輸入車の場合は33,000円〜44,000円ほどかかることもあります
    タイロッドの長さ調整(トー調整)が可能であれば費用は比較的安価で、約3,000円〜5,000円の調整費用のみで済むこともあります。

2. 部品交換費用
タイロッドなどに曲がりや損傷があり、交換が必要な場合は部品代と工賃を含めて、安価な車で2万円程度、高い場合は6万円以上になるケースもあります。なお、曲がったタイロッドは修理せず交換が原則です。

3. 足回りの修理費用
サスペンションやブッシュ、スタビライザーなど足回りの部品交換が伴う場合は、20,000円〜150,000円程度と修理内容により幅があります。

4. フレームやボディの歪み修理
事故などで車体フレームに歪みが生じている場合は修理費用が大きくなりやすく、軽度の歪みなら10万円前後、重度の歪みでは数十万円から100万円以上かかることもあります。

    以上のように、ハンドルの曲がりを直す費用は「軽い調整のみ」から「部品交換」や「フレーム修理」まで幅が広いため、まずは専門工場で詳細な診断を受けることが最も重要です。

    総括│まっすぐ走ってるのにハンドルが曲がってる!?

    車がまっすぐ走っていてもハンドルが傾いている原因の多くは、ホイールアライメントのズレやタイヤの空気圧不均等、さらには足回り部品の劣化・損傷にあります。特にホイールの取り付け角度が狂うと、直進安定性が失われハンドルセンターがずれるため、縁石への乗り上げや段差通過、タイヤサイズ変更などがきっかけになります。また、左右のタイヤの空気圧が均等でないと、抵抗差によって車体が一方に引っ張られ、ハンドルがずれる現象が起こります。さらに、タイロッドやサスペンション、ブッシュの劣化や変形も影響し、車の剛性が落ちるとハンドルセンターのずれを招きます。早めの空気圧点検と専門工場でのアライメント測定・調整が、安全で快適な走行には不可欠です。

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