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シートベルト警告灯がつかないとどうなるの?安全性への影響と解決策

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シートベルト警告灯のアップ

車の安全装置で最も基本的なものの一つ、シートベルト。
その装着を促すシートベルト警告灯は、私たちの安全を守る上で重要な役割を果たしています。

しかし、もしその警告灯がつかなかったらどうなるでしょうか?
「普段からシートベルトをしているから大丈夫」
「助手席だし誰も乗らないから関係ない」そう思ってはいませんか?

実は、シートベルト警告灯がつかないまま走行するのは、様々なリスクを伴います。

この記事では、シートベルト警告灯がつかないことで発生する問題点や修理方法、そして費用について解説します。
警告灯の重要性を再認識し、安全運転に役立てていただければ幸いです。

記事のポイント

原因は、ヒューズや電球の切れ、センサーの不具合など
単に、シートベルトバックルに汚れが溜まっているのが原因の場合もある
修理費用は車種によって大きな差があり、数千円〜20000円になることも
シートベルト警告灯に異常があると、車検に通らない
事故時にシートベルトが未装着であった場合、支払い保険金に影響が出ることも

シートベルト警告灯がつかないとどうなるの?

メーター内のシートベルト警告灯

シートベルト警告灯のヒューズの問題?
シートベルト警告灯がつかないときの修理
シートベルト警告灯の修理費用は?

シートベルト警告灯がつかないまま走行することは、安全面、法的責任、そして車への影響など、様々なリスクを伴います。

シートベルト警告灯のヒューズの問題?

シートベルト警告灯がつかない…もしかしてヒューズが切れているのかも?
と思った方もいるかもしれません。
確かに、ヒューズ切れは警告灯の不点灯原因の一つとして考えられます。
シートベルト警告灯がヒューズ切れで不点灯になっている場合、以下の手順で確認・対処できます。

  1. 取扱説明書でヒューズボックスの位置と該当のヒューズを確認する
    車種によってヒューズボックスの位置やシートベルト警告灯のヒューズが異なります。
    必ず取扱説明書を参照してください。
  2. ヒューズボックスを開け、該当のヒューズの状態を確認する
    ヒューズは半透明のプラスチックケースに入っているため、切れているかどうか目視で確認できます。
    切れている場合は、内部の金属線が断線しているのが見えるはずです。
  3. 切れている場合は、同じアンペア数のヒューズと交換する
    ヒューズにはアンペア数が記載されています。
    必ず同じアンペア数のヒューズと交換してください。
    異なるアンペア数のヒューズを使用すると、過電流が流れて火災の原因となる危険性があります。
  4. 交換後、シートベルト警告灯が点灯するか確認する
    エンジンをかけ、シートベルトの装着状態に応じて警告灯が点灯・消灯するか確認します。

もし、ヒューズを交換しても警告灯が点灯しない場合は、他の原因が考えられます
また、ヒューズが頻繁に切れる場合は、何らかの電気系統の異常が隠れている可能性があります。
これも放置すると危険ですので、早めに整備工場で点検してもらいましょう。

シートベルト警告灯がつかないときの修理

シートベルト警告灯が点灯しないときの一般的な修理プロセスを解説します。

1. ヒューズのチェック
シートベルト警告灯の不具合の原因として最も一般的なのはヒューズの断線です。
車両のマニュアルを参照して、対応するヒューズを特定し、問題がないかを確認してください。
ヒューズが切れている場合は、新しいものに交換する必要があります。

2. 配線の確認
シートベルトをバックルに差し込むと、通常警告灯が消える仕組みです。
しかし、バックルのスイッチ部分や配線が不良になっていることが原因で、シートベルトをつけても警告灯が消えない場合があります
配線が緩んでいたり、断線しているときは、専門の機器を使って配線の異常を調べます。
問題のある配線は修理または交換が必要です。

3. センサーの点検
シートベルトキャッチに異物が混入していることが原因で、警告灯がつかないことがあります。
この場合、内部を清掃することで不具合が解決されることが多いです。
シートベルトのバックルに内蔵されているセンサーが故障している可能性もあります。

    また、シートに内蔵された着座センサーが故障していることが原因で、警告灯が消えない場合があります。
    これらのセンサーがシートベルトの装着状況を検知しますので、センサーの動作確認を行い、不具合が見つかった場合は交換します。

    4. 警告灯自体の故障
    稀に、警告灯そのものが切れている場合があります。
    この場合は、計器盤を開けて警告灯を交換する必要があります。

    5. 車載コンピューターの診断
    シートベルト警告システムは、車載コンピューターと連携して動作しています。
    このため、コンピューターの診断を行い、エラーメッセージやシステムの不具合を確認します。
    場合によっては、システムのリセットやコンピューターの更新が必要です。

      警告灯がつかないということは、システムに何らかの異常が発生している可能性が高いです。
      そのまま放置すると、シートベルト非装着時の警告が機能せず、事故の際にエアバッグが正常に作動しないなど、安全装置が適切に機能しない危険性があります。

      シートベルト警告灯の修理費用は?

      シートベルト警告灯がつかない場合、修理費用は一体どれくらいかかるのでしょうか?
      これは、原因によって大きく異なります。
      単純な球切れであれば安く済みますが、複雑な原因の場合は数万円かかる場合もあります。
      この章では、考えられる原因別に修理費用を概算でご紹介します。
      あくまで目安であり、実際の費用は車種や工場によって異なることをご了承ください。

      1. 球切れ(電球交換)
        最も安価なケースです。
        電球代と交換工賃を含めて、3,000〜7,000円程度の費用が一般的です。
        電球自体は安価ですが、メーターパネルへのアクセスに手間がかかる車種では工賃が高くなる場合があります。
      2. ヒューズ切れ(ヒューズ交換)
        ヒューズの交換は比較的安価で、1,000〜2,000円程度で済む場合が多いです。
        ただし、ヒューズの種類や取り付け場所によっては追加の作業費が発生することがあります。
      3. シートベルトバックル故障(バックル交換)
        シートベルトバックルに内蔵されたセンサーの故障が原因の場合は、バックル交換が必要になります。
        部品代と工賃を含めて、5,000円~20,000円程度が相場です。
        車種によって、バックルの価格は大きく異なります。
      4. 配線不良(配線修理・交換)
        断線や接触不良など、配線の問題が原因の場合は、修理箇所や範囲によって費用が変わります。
        軽微な修理であれば5,000円程度で済みますが、大掛かりな配線交換が必要な場合は数万円かかる場合もあります。
      5. センサー故障(センサー交換)
        シートベルトの装着を検知するセンサーが故障している場合は、センサー交換が必要になります。
        部品代と工賃を含めて、5,000円~15,000円程度が相場です。
      6. 着座センサーや面圧センサーの交換
        着座センサーの故障が原因の場合は、センサー本体の交換が必要になります。
        これも部品代込みで1万円~2万円程度の修理費用がかかるケースが多いです。
      7. 警告灯の回路故障(メーターパネル修理・交換)
        メーターパネル内部の回路に問題がある場合は、修理または交換が必要になります。
        修理の場合、数千円から数万円程度、メーターパネル全体の交換となると数万円~数十万円かかる場合もあります。

      修理費用は車種や年式、故障状況により変動します。
      特にメーターを脱着する必要があるケースや複数部品の交換が必要な場合は、高額になる可能性があります。

      シートベルト警告灯がつかないとどうなるの?│リスク

      助手席の女性がシートベルトを装着する

      シートベルト警告灯がつかないと車検に通らない?
      助手席のシートベルト警告灯がつかないけど大丈夫?
      シートベルト警告を無視するとどうなる?
      総括│シートベルト警告灯がつかないとどうなるの?

      警告灯が正常に作動しない場合、事故時のリスクが増大し、法的なペナルティや保険面での影響が生じる可能性があります。

      シートベルト警告灯がつかないと車検に通らない?

      シートベルトは、交通事故発生時の乗員保護に不可欠な安全装置です。
      シートベルト警告灯は、ドライバーや同乗者にシートベルトの装着を促す重要な役割を担っています。
      そのため、警告灯が正常に機能しない車両は、安全性が確保されていないと判断され、車検不合格となります。

      ■車検における保安基準
      【保安基準点検項目】
      道路運送車両法に基づき、車の走行上の安全確保と環境保全を目的とした点検項目があります。

      【警告灯の動作確認】
      車検時には、シートベルト警告灯を含む各警告灯が正常に動作するか、チェックランプが点灯しないことを確認します。

      もし、シートベルト警告灯が点灯しない、または消灯しない場合は、車検に通るように修理が必要です。

      助手席のシートベルト警告灯がつかないけど大丈夫?

      助手席のシートベルト警告灯も、運転席と同様に保安基準で定められた必須の装置です。
      たとえ運転席の警告灯が正常に機能していても、助手席の警告灯がつかない場合は車検不合格となります。

      ■助手席のシートベルト警告システム
      【義務化の状況】
      2020年9月以降の新型車両では、運転席と助手席のシートベルトリマインダーの装備が義務付けられています。

      ■留意点
      【座面センサーによる誤認】
      助手席に人を乗せていない場合でも、カバンや荷物が座面センサーに認識され、誤って警告が発動することがあります。

      【保険への影響】
      事故時にシートベルトが未装着であった場合、保険金の支払いに影響が生じる可能性があります。
      警告灯が正常に動作していれば、装着忘れを防ぐ手助けとなります。

      近年では助手席のシートベルト非装着による罰則も強化されています。助手席のシートベルト警告灯がつかない場合は、ご自身や同乗者の安全を守るためにも、速やかに修理を行いましょう。

      シートベルト警告を無視するとどうなる?

      シートベルト警告灯の点灯や警告音を無視して、シートベルトを装着せずに走行すると、どうなるのでしょうか?
      安全面のリスク、法的責任、そして車への影響について解説します。

      1. 安全面のリスク
        シートベルトを装着していない状態での事故は、装着時に比べて死亡率が格段に高まります。
        これは、衝突時の衝撃で車外に放り出されたり、車内で激しく打ち付けられたりするリスクが高まるためです。
        シートベルトは、このような事態を防ぎ、乗員の身体をシートに固定することで、生存率を大幅に向上させます。
        警告灯や警告音は、この重要なシートベルトの装着を促すためのものです。
        無視することは、自身の生命を守るための最後の砦を自ら手放すことと同じです。
      2. 法的責任
        道路交通法では、運転席と助手席の乗員は、シートベルトを装着することが義務付けられています。
        後部座席も高速道路や自動車専用道路では装着が義務付けられており、一般道路でも装着が推奨されています。
        シートベルト未装着で走行した場合、ドライバーには罰則(違反点数1点、反則金なし)が科せられます。
        また、同乗者が15歳未満の子供の場合は、保護責任者としてドライバーが責任を問われることもあります。
        自身の安全を守るだけでなく、法的責任を回避するためにも、シートベルトの装着は不可欠です。
      3. 保険金の減額や不支給
        保険会社によっては、シートベルトの未装着を重大な過失とみなす場合があります。
        事故が発生した際にシートベルトが未装着であった場合、過失割合が大きくなり、保険金が減額されたり支給されなかったりすることがあります。
      4. 車への影響
        シートベルト警告灯が正常に機能しない場合、一部の車種ではエアバッグが正常に作動しないことがあります。
        これは、シートベルトの装着状況をセンサーが検知し、その情報に基づいてエアバッグの展開を制御しているためです。
        警告灯の不点灯を放置すると、万が一の事故の際にエアバッグが適切に機能せず、より深刻な被害につながる恐れがあります。

      シートベルト警告を無視することは、安全面、法的責任、そして車への影響、あらゆる面で大きなリスクを伴います。
      警告灯や警告音は、あなたの安全を守るための大切なサインです。
      決して軽視せず、シートベルトを正しく装着して運転しましょう。

      総括│シートベルト警告灯がつかないとどうなるの?

      シートベルト警告灯がつかないという問題は、単なるランプの不具合ではなく、安全性や車検の結果に大きな影響を与える可能性があります。

      警告灯が点かない原因として、接触不良、センサー故障、ヒューズ切れなどが考えられ、それぞれ異なる修理が必要です。
      車検においてもシートベルト警告灯の正常動作が求められるため、早期に整備を行うことが重要です。

      安全性を確保するために、警告灯が正常に動作するようにしておくことが肝心です。

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